【東尾修氏視点】源田は黄金期西武とタイプ違う2番

[ 2018年7月12日 09:43 ]

パ・リーグ   西武8―4ロッテ ( 2018年7月11日    メットライフD )

<西・ロ>8回無死、懸命のダッシュでこの日5安打目となる内野安打をもぎ取る源田(撮影・木村 揚輔)
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 何より西武・源田の体の強さを称賛したい。捕手を除けば、最も過酷なポジションである遊撃手。加えてこの日の3本の内野安打のように、常に全力疾走だ。彼にとっては当たり前なのかもしれないが、その姿勢が素晴らしい。

 1番・秋山が4割を超える出塁率で、3番・浅村、4番・山川は打点がリーグ上位。足の速い源田が2番に挟まれているからこそ、今季の西武は大量点が生まれる。つなぎ役でもあり、自身が走者になればバッテリーに存分に重圧をかけられる。相手は盗塁を気にしながら、目の前の打者の一発も警戒しなければならない。投手にとって、これほど投げづらいシチュエーションはないだろう。

 かつて西武の黄金時代には、平野ら職人タイプの2番打者がいた。走力がある左打者の源田は送りバントの必要がない、タイプの違う2番だ。「獅子おどし打線」を象徴する一人といっていい。(スポニチ本紙評論家)

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