西武・源田 長嶋超え!隠れた大記録 新人年開幕戦から221戦連続フル出場

[ 2018年7月12日 08:23 ]

パ・リーグ   西武8―4ロッテ ( 2018年7月11日    メットライフD )

<西・ロ>入団からのフルイニング出場記録更新を祝う電光掲示板をバックにガッツポーズする源田(撮影・木村 揚輔)
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 西武の源田壮亮内野手(25)が11日、ロッテ戦で新人の開幕からの連続フルイニング出場を221試合に伸ばし、長嶋茂雄(巨人)を抜くプロ野球記録を樹立した。記念すべき試合で3回に1イニング2安打を放つなど、プロ入り初の1試合5安打をマーク。不動の2番打者が勝利に導き、首位の西武は2位・日本ハムに2・5ゲーム差をつけて前半戦を折り返した。

 本拠地の左翼席に並ぶ「ミスターフルイニング」の文字。偉業を称える祝福に応えるように、源田は節目の試合を初の5安打で飾り、長嶋茂雄を抜いた。

 「光栄です。本当に偉大な方の記録を抜くことができてうれしい。(5安打は)人生で初めて。自分がびっくりしている。もう、ないと思う」。初回、快足を飛ばして遊撃内野安打を放つと、もう止まらない。3回も先頭で投手内野安打。打者一巡して迎えた3打席目は左前適時打で7点目を挙げた。5回にも右前適時打し、8回には遊撃へ3本目の内野安打。「ラッキーなヒットが多かったけど、うれしい」と笑った。

 前日に長嶋に並んだ。平成5年の93年生まれの25歳で、ミスターの現役時代はもちろん知らない。「成績を見ました。全てが凄いですよね。凄い人だという印象です」。何よりも勝負強さと華を持ち合わせたスーパースター。同僚からは「ミスター」と呼ばれ、苦笑いするしかなかった。

 辻監督は「コーチと9回に交代させようかと言った。ミスターを超すわけにはいかないと。冗談でね。源田にとっては一生の思い出になる」と祝福。偉業達成の秘けつを「細身であっても丈夫。丈夫が一番」と評した。新人時代の昨季は疲労がたまった夏場を卵かけご飯で乗り切った。だが、寮を出た2年目の今季は「卵が常備されている生活じゃなくなった」と体調維持にひと苦労。1回の食事量を充実させる工夫で、好調を維持している。

 13安打8得点。2桁安打は、78試合目でちょうど半分の39試合目だ。「ゲームセットまでフィールドに居続けるのが一番。そうできるように役割を果たしたい」。獅子おどし打線の重要なつなぎ役が、スポットライトを浴びた。 (春川 英樹)

 ≪長嶋より473試合も早くマーク≫源田(西)が5安打。猛打賞は今季6度目、通算15度目になるが、これまでは全て3安打。5安打はプロ入り後初めてだ。ちなみに長嶋の1試合5安打は17年間のプロ生活を通じ63年6月19日大洋戦1度だけ。入団6年目、自身通算694試合目に記録したもので、源田は長嶋より473試合も早くマークした。

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