大谷 22打席ぶり左腕撃ち 痛めた右膝も順調

[ 2018年7月12日 05:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス9―3マリナーズ ( 2018年7月10日    アナハイム )

<エンゼルス・マリナーズ>8回、左前適時打を放つ大谷(AP)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(24)が10日(日本時間11日)のマリナーズ戦の8回に左腕ロエニス・エリアス投手(29)から左前へ適時打を放った。今季は左投手相手に結果が出ておらず、実に左腕からは22打席ぶりの安打となった。4回には二塁へのゴロで一塁へ全力疾走を見せるなど、7日に自打球で痛めた右膝も順調に回復していることを証明した。

 大谷は外角直球を強引に行くことなく、左中間へ運んだ。5点リードの8回2死二塁。左腕・エリアスの外角高め94マイル(151キロ)を捉えた一打はダメ押しの適時打となった。

 「そこ(左投手)は打っていかないと打席に立たせてもらえない」。試合前まで右投手の打率・330に対し、左投手は・118だった。「見え方はそんなに変わっていない」と話すが、左投手からの安打は22打席ぶり。ただ一人ノーヒットと蚊帳の外に置かれていたが5打席目で快音を響かせた。エリアスには4日に打ち取られたばかりだった。「2回目の方が軌道もスピードも分かる。この間の打席が生きている」と言った。事前のデータに打席の感覚を加味する。その積み重ねが修正につながると信じる。

 7日のドジャース戦で右膝に受けた自打球の影響から、9日のオフはアイシングと超音波治療に専念した。そんな中でも4回の二塁へのゴロは、記録上は悪送球による失策だったが、データ解析システム「スタットキャスト」によれば、一塁までのスピードはメジャートップクラスの秒速29・6フィート(時速約32・5キロ)を記録した。「プレー中は気にしてもいられない」と話す右膝の状態は、確実に良くなっている。「常にどうやったらうまくなるかを考えながら。それは右も左も関係ない。今の打席よりも次の打席が良くなるように工夫してやりたい」。一喜一憂することなく、次へと目線を向けた。 (柳原 直之)

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