カブス 奇策“左投げ二塁手”で先勝 バントシフトで一、二塁手入れ替え

[ 2016年10月9日 05:30 ]

ナ・リーグ地区シリーズ第1戦 ( 2016年10月7日    シカゴ )

<カブス・ジャイアンツ>3回、一塁走者・ギラスピーを捕手ロスがけん制で刺す(AP)
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 カブスが0―0の8回に出たバエスのソロで先勝した。川崎は25人の出場登録選手から外れたが、ベンチから声援を送り「今日の試合を取れたのは大きい」と喜んだ。

 知将ジョー・マドン監督らしい采配も光った。3回無死一塁、相手打者は投手クエトで送りバントが想定される場面。送球に難がある左腕レスターをカバーするため、一塁手リゾをマウンドの脇に守らせ、二塁手バエスを一塁ベースにつかせるバントシフトを敷いた。リゾは左利き。マウンドの左側を転がるゴロを拾って二塁で刺しにいくには、右利きより有利だ。注目の初球――。レスターはウエストボールを投じ、飛び出した走者を捕手のロスが刺した。

 リゾはその位置を守るためルール上認められないミットを外し、小さいグラブに交換。守備機会はなかったが、二塁手としてプレーしたとみなされた。レギュラーシーズン終盤にも使った「左投げ二塁手」の奇策。指揮官は「好投の陰で味方もよく守った」と称えた。

 ▼ジャイアンツ、ブルース・ボウチー監督 チャンスはいくつもあったが、鍵となる一打が出なかった。

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