ソフトB今宮 痛快V撃 右肘ネズミ未完治も「最高の結果」

[ 2016年10月9日 05:55 ]

パ・リーグCSファーストS第1戦 ( 2016年10月8日    ヤフオクD )

<ソ・ロ>8回1死満塁、決勝2点適時打を放った今宮は雄叫びを上げ一塁へ向かう
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 ソフトバンク・今宮は右肘に故障を抱えていることなど、すっかり忘れていた。2―2で迎えた8回1死満塁。ロッテ・内が投じた6球目のスライダーに食らいつく。打球が三遊間を抜けると右の拳を強く振り下ろした。決勝の2点適時打。口元は「よっしゃー!」と叫んだように見えた。

 それまでは直球に力負けし3球連続のファウル。「真っすぐが前に飛ばなかったけど、前進守備だったし、バットに当てれば何とかなると思いました。最高の結果です」。12日ぶりの対外試合でヒーローとなった。

 CSに懸ける思いは強かった。9月27日のロッテ戦(QVCマリン)の試合前、右肘痛を訴えて急きょ福岡に戻り、精密検査を受けた。右肘遊離軟骨が原因と分かり、残り試合を欠場。翌28日の夜、携帯電話速報でチームのV逸を知った。「ショックだった」。固まった右肘の回復は進まず「頭も洗えなかった」と今宮。この日も一塁送球を2度、右に引っ掛けるなど万全でない中、出場までこぎ着けた。

 初回にソロ2発で先制されながらの逆転勝利。工藤監督は「CSに懸ける思い、何とかしたい思いが出たのだと思います」と今宮を称えた。指揮官も短期決戦を勝ち抜くべく、主軸にもバント、進塁打のサインを出すと事前通知した。8回は無死一塁から5番・長谷川がバントを試みようとした結果の死球。無死一、二塁で進塁打を指示された松田は冷静にボール球を見極めて四球を選んだ。再度、徹底させたつなぎの意識が1死後の決勝打へとつながった。

 CSファーストSの初戦を勝利したチームは過去9年間、全てファイナルSへ進出している。9日に勝つか引き分けで雪辱の地・札幌への切符が手に入る。「言うてもネズミ(遊離軟骨)ですから。気持ちを入れてやれば何とかなる」。今宮は右肘を見つめながら、笑った。 (福浦 健太郎)

 ▼ソフトバンク・王球団会長 先に点を取られたけれど、1点返して(早い回に)追いついたのがよかった。千賀もよかったね。ウチの形に持ち込めた。短期決戦になるとしんどいね。

 ≪タカCS5連勝≫シーズン2位のソフトバンクが先勝した。10~15年のパCSは3位チームが先勝し、そのままファイナルSに進出。2位チームの先勝は09年ファイナルS進出の楽天以来7年ぶりとなった。またソフトバンクは14年ファイナルS第6戦からCS5連勝。パのプレーオフとCSで5連勝は、79~80年プレーオフで近鉄が6連勝したのに次ぎ2チーム目。

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