桜美林大・佐々木千 年間7度目完封 巨人最多10人態勢でチェック

[ 2016年10月9日 06:05 ]

首都大学野球 ( 2016年10月8日    大田 )

<桜美林大・東海大>3安打完封勝利を飾った桜美林大・佐々木千
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 今秋ドラフト1位候補で最速153キロを誇る桜美林大・佐々木千隼投手(4年)が東海大との1回戦に先発し、1―0で完封勝利を挙げた。巨人、阪神などが1位候補に挙げる右腕は最速147キロの直球を武器にわずか3安打に抑え込んだ。首都大学リーグ最多タイの年間7度目の完封劇で、20日のドラフト会議を前に猛アピール。最終チェックに訪れた8球団のスカウトの前で実力を見せつけた。

 最後のピンチを切り抜け、喜びを爆発させた。1―0の9回2死二塁で佐々木千は中前打を浴びたが、中堅手が本塁へ好返球。二塁走者がタッチアウトになると、跳びはねて雄叫びを上げた。

 「相手は東海大だし、横井さん(大学代表監督を務める敵将)の前ということもあったし、凄く気合が入った試合だった」。14年の1部昇格以来、10試合で9敗1分けだった強豪・東海大に初勝利。年間7度目の完封は11年の東海大・菅野(現巨人)以来リーグ史上5人目の最多タイ記録となったが、エース右腕は「年間7完封より、東海大に勝てたことが凄くうれしい」と振り返った。

 1日の帝京大1回戦では4失点完投も延長10回にサヨナラ負けを喫した。最速153キロを誇る右腕だが、約7割が変化球。かわす投球を見せたことで、翌日はベンチ入りメンバーから外れた。

 「逃げに回っている姿を見せてしまった」。今週のシート打撃では直球のみを投じ、本来の力でねじ伏せる投球を取り戻すことに専念。最速147キロの直球を主体に6三振を奪い、東海大に1点も許さなかった。「東海大戦の先発が最後と思って投げろ」。そう言ってマウンドへ送り出した津野裕幸監督は「ベンチで怖いくらい(周囲を)寄せ付けない表情をしていた。千隼(佐々木)の気持ちが野手にも伝わったと思う」と感極まった。

 ネット裏にはプロ8球団が集結し、1位候補に挙げる巨人は最多の10人で視察。山下哲治スカウト部長は「今日は最終チェック。変化球も切れているし、まだ余力を残している感じ」とうなった。ドラフト会議まで11日。佐々木千は「自分の仕事する場所が決まるわけですから凄く楽しみ」と期待感を口にした。(原田 真奈子)

 ◆佐々木 千隼(ささき・ちはや)1994年(平6)6月8日、東京都生まれの22歳。都日野では1年夏からベンチ入りし、3年夏は西東京大会8強。桜美林大では1年時(2部)から登板。大学日本代表として今夏の日米大学野球で優勝に貢献。1メートル81、83キロ。右投げ右打ち。

 ▼中日・中田宗男スカウト部長 危なげない投球。いろんな経験を積んで、投手として進歩している。

 ▼オリックス・谷口悦司アマスカウト 悪いなりにしっかり試合をつくれていて、調子の波が少ない。

 ▼東海大・丸山(今秋ドラフト候補右腕。5回1/3を1失点で敗戦投手)初回の本塁打は悔いが残るが、ここ最近では一番いい感じで投げられた。

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