屈辱から一夜…モーノー V3ランで初勝利「プライド見せられた」

[ 2014年11月17日 05:30 ]

<大リーグ選抜・侍ジャパン>3回1死二、三塁からモーノーは3ランを放ちホームイン。アルテューベ(右)、プイグとハイタッチ

日米野球第4戦 大リーグ選抜6―1侍ジャパン

(11月16日 東京D)
 大リーグ選抜が意地の1勝を挙げた。前日、侍ジャパンの4投手の継投でノーヒットノーランを許した打線は、阪神・藤浪晋太郎投手(20)を攻略し6―1で大勝。3番のジャスティン・モーノー内野手(33)が初回の先制適時二塁打に加え、1―1の3回にも右翼への勝ち越し3ランを放った。侍ジャパンは初黒星。最終の第5戦は18日に札幌ドームで開催され、日本代表は日本ハム・大谷翔平投手(20)が先発する。

 これがメジャーの底力だ。同点の3回1死二、三塁。モーノーの一振りに東京ドームが揺れた。フルカウントからの9球目、136キロのスライダーを完璧に捉えた。右翼ポール際への勝ち越し2号3ラン。淡々と表情を変えず、ゆっくりとダイヤモンドを1周した。1メートル93、100キロの巨体にメジャーのプライドがにじんだ。

 「きのうは全く打てず、早い段階から打てて楽になった。不本意な試合が続いたが、きょうはプライドを見せられた」

 4番だった前日は4打数無安打2三振に倒れ、大リーグ選抜としては初のノーヒットノーランを許す屈辱的敗戦。宣言した全勝どころか、シリーズ負け越しが決まった。「バントでもいいし、何とかしてこの重圧を振り払いたい」と雪辱を誓い、3番に入ったこの日は初回に先制の右翼線適時二塁打。勢いに乗り決勝弾につなげた。1試合4打点は第2戦で柳田もマークしたが、大リーグ選抜では02年第4戦のバリー・ボンズ(ジャイアンツ)以来。2本塁打6打点はいずれも今シリーズトップに立った。

 25歳だった06年にア・リーグMVP(当時ツインズ)に輝き、今季は打率・319でナ・リーグ首位打者を獲得。メジャーを代表するスラッガーは135メートル特大2ランを放った第2戦後「負けるのが何より嫌いだ。草バスケでも、妻とのチェスでも、僕は勝ちたいんだ」と表情を険しくした。WBCでは06年第1回大会から3大会連続カナダ代表として出場したカナダ人。12年2月には過去2年脳振とうで後半戦を欠場したことで、引退を示唆したこともあった。見事カムバックを果たし、日本でも3連敗で負けず嫌いに火が付いた。

 カノの離脱もあり、アルテューベを1番、モーノーを3番など打線の入れ替えが奏功したジョン・ファレル監督は「ここまで打てず、ノーヒットノーランもされ、何かを変えないといけなかった」と胸を張った。チームで放った10安打中、6本が長打。ようやく黒船軍団が、目覚めの号砲を鳴らした。

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