江夏氏 阪神臨時コーチへ前向き「お手伝いできることがあれば」

[ 2014年11月17日 06:08 ]

<巨・神OB戦>和田監督(右)は江夏氏と話し込む

 阪神が来春の沖縄・宜野座キャンプの臨時投手コーチにOBの江夏豊氏(66=野球評論家)の招へいを検討していることが16日、分かった。

 中村勝広ゼネラルマネジャー(GM=65)は「まだ正式な段階ではなく、交渉はしていない」と前置きした上で「来年は球団創設80周年。OBのみなさんにも一翼を担ってもらいたいという、(坂井信也)オーナーの考えもある」と狙いの一端を明かした。

 球団創設80周年という節目のシーズンにふさわしい人選と言える。江夏氏は1966年の第1次ドラフトで阪神に1位入団。2度の最多勝を獲得するなど通算206勝、救援投手としても193セーブを挙げ一時代を築いた「レジェンド」だ。

 すでに打撃部門では、昨年からOBの掛布氏がGM付育成&打撃コーディネーターに就任し、伊藤隼が成長を遂げるなど一定の成果が出ている。チームは左投げの投手コーチが不在で、秋季安芸キャンプでも広島OBの大野豊氏(59=スポニチ本紙評論家)を臨時投手コーチとして招へいした。若手左腕には来季の復活を期す榎田、2年目を迎える岩崎、岩貞など楽しみな選手が多く、江夏氏の指導により才能が開花する可能性も十分にある。

 この日、巨人―阪神OB戦に出場した江夏氏は「オレの方からは何も言えない。ただ、タイガースが強くなるために、お手伝いできることがあればね」と受諾に前向きな姿勢を見せた。今後は体調やスケジュール面などに配慮しながら、調整を進めていく。

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2014年11月17日のニュース