黒田、耐えて1か月ぶり5勝目 祝!日本人投手メジャー1万K

[ 2014年6月27日 05:30 ]

ブルージェイズ戦に先発し、力投するヤンキース・黒田(AP)

ア・リーグ ヤンキース5-3ブルージェイズ

(6月25日 トロント)
 祝・1万K!ヤンキース・黒田博樹投手(39)は25日(日本時間26日)、ブルージェイズ戦に先発し、6回1/3を3失点。5月28日のカージナルス戦以来、約1カ月ぶりの白星となる5勝目を挙げた。同日は黒田が4三振、マリナーズ・岩隈久志投手(33)が3三振、レッドソックス・上原浩治投手(39)が1三振を奪い、日本投手のメジャーでの通算奪三振数は1万3個と大台を突破した。

 耐えて、耐えて、耐え抜いた。チームの連敗を4で止めたベテラン右腕は「勝ちがつくのとつかないのでは全然違う。この球場ではどうしても乱打戦になりそうな雰囲気になる。1点でも少なくと思って投げて、何とかしのげた」と安どの表情を浮かべた。

 黒田にとってブルージェイズの本拠地ロジャーズ・センターは、過去5試合に先発して1勝3敗、防御率5・65の鬼門。人工芝で打球の球足も速くなるため、ツーシームで打ち損じを誘ってゴロでアウトを稼ぐ黒田にとっては難所でもある。さらに昨季、メジャー2番目に多い214本塁打が飛び出したように、開閉式の屋根が閉まった状態の敵地球場は打球が飛びやすい。「一番気を付けたいのは一発」と警戒して臨んだ初回。先頭は今月17日にも同僚・田中から先頭打者弾を放ったレイエス。その初球。いきなり右翼席に運ばれた。

 苦しいマウンドは続く。3者凡退に抑えたのは3回だけ。4―1の5回2死一塁からレイエスとカブレラの上位打線に連打されて失点。1点差に迫られる。それでも6回1死一塁では、フランシスコ、ラスマスの左打者をいずれもスプリットで引っかけさせて二ゴロ、一ゴロに打ち取ってピンチを脱出した。

 7回途中まで8安打、2四球を許しながら3失点でまとめた。「これで次に向けていい準備ができる」。その言葉には久々の勝ち星を手にした実感がこもった。

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