3カ月ぶり復帰の西岡 胸中激白「這い上がったるという気持ち」

[ 2014年6月27日 10:00 ]

1軍復帰の西岡は三塁ベースをまたいで声を出し合図

 プロ野球は27日、セ、パのリーグ戦が再開する。阪神は甲子園で中日と対戦。戦列復帰する西岡剛内野手(29)が節目の一戦を前に、胸中を激白した。3月30日の巨人戦(東京ドーム)で守備中に左右の第一ろっ骨骨折などの重傷を負い、この日までに約3カ月を費やした。定位置争い、リハビリでの信念、そして虎党への感謝―。思いの丈を打ち明けた。

 悲劇を乗り越え、いよいよ戦場に帰ってくる。開幕時、自分の確かな居場所だった二塁には上本がいる。起用法に注目が集まる中、西岡は6月上旬、1軍首脳陣と本音をぶつけ合っていた。

 「和田監督とも面談をした。“気を使わないで下さい。代打からのスタートなら、代打からでも僕は這い上がる”と伝えました。“ポジションも、監督が思うように使ってください”と。僕は気を使われるほどの選手じゃない。6月まで、チームは僕なしでも勝っていったわけやから。ただ、そのチーム状況も波がある。そこで必要とされたら全力を尽くすだけ」

 勝つためなら、どんな役割でも果たす。その思いの裏には、復活への確固たる信念がある。

 「競争原理をなくすことは絶対にしてはいけない。なぜかというと、僕は気を使われるような選手じゃないから。これが鳥谷さんのように10年近くずっとレギュラーを張っている人がケガしたりしたら、気を使われてもいいかもしれないけど、実質、僕は阪神では1年しかやっていない。気を使っているチームなら絶対に勝てない。“西岡、悪いけど、外野に入ってくれ。それがイヤなら試合に出せないから”と言われても、どんなことでも飲もうと思っている。なぜなら這(は)い上がれる自信があるから。首脳陣にかみついていたら、自分に自信がないようなもの」

 宿る自信。周囲にわき上がってもおかしくない不安の雲は、必ず振り払ってみせる覚悟だ。

 「プロでやっていく上で、プライドというのは大切やけど、邪魔になることもある。過去に積み重ねてきた成績は関係ない。プロは実力主義。今現時点で成績を残してる選手がトップ。オレがあれだけのケガをして、球団の人も“西岡はどれだけ戻れるのか”とか“バットを振れるのか”とかいう不安があると思う。不安があるなら、それを取り除いてやろうという気持ちでいるけど、気を使ってポジションを与えてもらえるようなそんな扱いは、こっちからお断り。その代わり、這い上がったるという気持ちは誰よりも強い」

 7月11日から、あの場所で巨人との3連戦を戦う。重傷を負った福留との激突(※1)の後に右翼席から聞こえた声援は、まだ耳に残っている。

 「もう一度、東京ドームに立ちに行かなあかんし、巨人ファンの人も応援してくれましたから。阪神―巨人、というのは、僕は1年しか経験してないですけど、重みがあったし、その空気をつくってくれるのはファン。あのとき、巨人のユニホームを着たファンの人が僕の名前を呼んでくれたというのは、僕もユニホームを来て(東京ドームに)戻らなあかんねんなと思わせてくれた。脱きゅうしている左腕なのに(搬送される際、ファンに向かって)上がったからね。病院に行ったら、上がるどころか動きもしないわけやから。なんであのとき、手が上がったのかなと思うし。人間の本能、生命力は凄いなと思う」

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