スポニチ評論家陣が交流戦予想 ソフトバンクが鉄板!?

[ 2014年5月20日 10:40 ]

交流戦の会見に臨み、優勝トロフィーをじっと見つめる今宮(左)と長谷川

 今年で10回目を迎えるセ、パ交流戦は、20日に開幕。激戦必至の中、スポニチ本紙評論家の田淵幸一(67)、東尾修(64)、槙原寛己(50)の3氏が予想。3氏とも、パ・リーグ2位ながら交流戦で過去4度の1位と断然の実績を誇るソフトバンクを本命に推した。

 【田淵】今季はセ、パともA、Bクラスがはっきり分かれている。ゲーム差、貯金の有無。ここまでの順位が交流戦でもそのまま表れるんじゃないかな。1カード2連戦で日程的に楽だし、投手力のあるチームが優位。特に先発がそろっていないチームは苦しいね。

 【東尾】そう。ソフトバンク、巨人が戦力的に抜けてるけど、先発がそろう広島とオリックスに注目したい。広島はルーキー大瀬良がいいし、オリックスは金子、西が安定している。先発5人で回せる交流戦。両チームとも後ろ(救援陣)に不安がなく、先発がきっちり投げたら勝ち星を積み上げそうだね。

 【槙原】投手力がポイントの交流戦で、僕はやはりパ・リーグ優位という感じがします。ヤンキースの田中を見てるとDH制のア・リーグとDHのないナ・リーグ相手では全然違う。アウトを確実に取れる投手が打席に入るかどうか。パの投手にとっては、打線に投手がいるだけでかなり楽なはずで、普段野手9人の打線に投げている優位性が表れると思います。

 【田淵】それも含めて本命はみんなソフトバンク。先発、中継ぎとも駒がそろってるし、好調の内川、長谷川らがそろう打線も強力。投手陣がうまく回っているオリックスも上位候補だね。

 【東尾】オリックスは広島同様この時期に上位にいるのは久々。この2チームはオリックス・森脇、広島・野村両監督が似たタイプで、いろいろ動いてくる。交流戦以降も見据えてどんな戦いをするか、楽しみ。

 【田淵】確かにどのチームも交流戦をどう乗りきるかで後半戦に大きく影響するからね。日程が楽な分、状態の悪い選手を調整させることもできる。後半戦で戦力を整えられるかも重要。

 【槙原】戦力的に圧倒しているソフトバンクが交流戦から一気に抜け出すかもしれないし、逆に巨人は失速する可能性もありますね。後ろの3本柱は西村が故障し、内海は未勝利。内海は1回先発を飛ばして調整させるにはいいタイミングかもしれません。

 【東尾】今年はDH制がセ、パの本拠地で入れ替わるけど、影響はないだろうね。日本ハム・大谷は札幌ドームで二刀流ができるわけで、個人的には阪神・藤浪と若い2人が注目。日本ハム、阪神ともに後半戦に向けて弾みをつけたいチームだし、期待したい。

 【槙原】今、下位のチームで期待したいのはヤクルトですね。投手陣は不安でも、爆発的な打線で勝って交流戦に入ってくるので。どのチームもこの交流戦次第で、後半戦に差が出てくるのは確かだと思います。

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2014年5月20日のニュース