大竹「気持ち切らさず」移籍初勝利 打でも貢献3安打2打点

[ 2014年3月31日 05:30 ]

<巨・神>5回2死一塁、大竹はゴメスを三振に打ち取り雄たけびを上げる

セ・リーグ 巨人12-3阪神

(3月30日 東京D)
 この景色を見たかった。初めての東京ドームのお立ち台。「早く上がりたいと思っていた。こんなに早くできるとは思わなかった」。移籍後初登板で初勝利。大竹の頬を充実の汗が伝った。

 「本当に幸せ。しっかり緊張し、それを力に変えることができた。忘れられない勝利になった」

 2回の攻撃中にアクシデントが起きた。大竹の打球を追った西岡と福留が交錯。2点適時三塁打となったが、試合は25分間中断した。「間が空いたけど、気持ちを切らさないようにした」。ベンチ裏に戻るとアンダーシャツを着替えてストレッチや腿上げをし、体を冷やさないようにした。

 真面目で実直な男だ。FA移籍1年目で、キャンプ中から取材が殺到した。それでも、終われば頭を下げて礼を言い「もう大丈夫ですか?」と相手を気遣う。オープン戦期間中に下半身の強い張りを訴え次回登板が白紙になった際も、その姿勢は変わらなかった。そんな性格ゆえに、2回以降は動揺も懸念された。

 だが「どんな状況でも、自分のプレーをしっかりするように心がけている」とプロとして目の前の試合に集中。6回2/3を8安打2失点に抑えた。打っても3安打2打点。「たまたまです」と繰り返したが、巨人の投手が移籍後初登板で2安打以上を記録したのは史上初の快挙だ。

 11月12日に広島からFA宣言。残留、ソフトバンク移籍も含めて熟考し、25日に結論を出した。支えは妻・杏里さん。「早く決めて生活のことを考えたかったと思う。でも焦らすことなく待ってくれた」。その愛妻はこの日、都内の自宅で生後2カ月の長男とテレビ観戦した。試合終了から1時間半後。大竹は愛妻に渡すウイニングボールをバッグに忍ばせ、帰路に就いた。

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