日本ハム・今浪とヤクルト・増渕 開幕直後の緊急トレード 両球団の思惑一致

[ 2014年3月31日 05:10 ]

ヤクルトの増渕

 日本ハム・今浪隆博内野手(29)と、ヤクルト・増渕竜義投手(25)との交換トレードが両球団で合意し、31日にも発表されることが分かった。

 ヤクルトは正遊撃手候補だった川島が3月上旬の練習試合で左手を骨折。全治約2カ月の重傷で現在は新人・西浦が遊撃を務めているが、内野手の補強が急務だった。今浪は内野ならどこでもこなせるユーティリティープレーヤー。だが、日本ハムの内野陣は西川、中島ら若手の成長に加え中田を将来的に三塁へ転向させる球団の意向もあって、今季は開幕2軍スタートだった。

 一方、日本ハムは昨季フル回転した矢貫、鍵谷、河野が不調で、右の中継ぎが手薄になっていた。増渕は昨季4年ぶりに1軍未勝利で今季もキャンプから2軍ながら、10年は中継ぎとして57試合に登板して20ホールド。翌11年はローテーション入りして7勝をマークしている。25歳と若く、中継ぎ、先発の両面で期待されている。今季のトレード第1号となるが、ともに最下位からの巻き返しを図る両球団の思惑が一致し開幕直後の異例の早さでの補強となった。

 ▼今浪の話 シーズン途中でのトレードは残念でならないが、新天地で活躍して恩返しできたらと思う。

 ▼増渕の話 さみしい気持ちは強いが、この機会を前向きに捉え、チャンスをいただいたと思っている。新天地での活躍が恩返しになると思う。

 ◆今浪 隆博(いまなみ・たかひろ)1984年(昭59)7月6日、福岡県生まれの29歳。平安(現龍谷大平安)で甲子園2度出場。明大から06年大学・社会人ドラフト7巡目で日本ハム入団。ユーティリティー内野手として昨季自己最多の91試合に出場。1メートル72、75キロ。右投げ左打ち。

 ◆増渕 竜義(ますぶち・たつよし)1988年(昭63)5月3日、埼玉県生まれの25歳。鷲宮では甲子園出場なし。06年高校生ドラフト1巡目でヤクルト入団。1年目から先発で登板し10月にプロ初勝利を挙げた。1メートル86、86キロ。右投げ右打ち。

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