大瀬良 炎上4失点も…敵将ソン・ドンヨル監督「ウチにほしい」

[ 2014年3月1日 05:30 ]

<広島・韓国KIA>2回、2点適時打を打たれた大瀬良(左)。右はKIAの宣銅烈監督

練習試合 広島2―5韓国・KIA

(2月28日 コザしんきん)
 プロ入り後初めて味わう挫折にも、広島のドラフト1位右腕・大瀬良は素直に「4失点」の事実を受け入れた。「この前と違い、自分のボールが投げられたうえでの失点なので、きょうの結果が実力だと思います。もっと、もっと練習しないといけない」。試合後の表情にはすがすがしさすら漂わせた。

 チームのオープン戦開幕投手に抜てきされた22日の阪神戦は2回1安打無失点と好投した。2度目の対外試合の相手は韓国のKIA。初回を無難に切り抜けると、ベンチの指示もあって2回は意図的に直球主体の組み立てにした。だが、1死からの四球を発端に2死一、三塁のピンチを招くと下位打線に連続適時打を浴び、1番のキム・ジュチャンに三塁線を破る2点適時二塁打など、この回だけで4失点。直球の最速は149キロを計測したが、4安打は全て直球を狙い打たれた。

 理由は明確だった。「抑えてやろうとか、詰まらせてやろうとか、変な欲が出ました。直球がスライドしたり、力みすぎていました」。冷静に振り返られたことで修正も早かった。3回には146キロ直球で空振り三振を奪うなど別人のような投球。これには、敵将も驚きの声をあげた。中日の99年リーグ制覇に貢献し、日韓通算156勝230セーブを記録した韓国球界のレジェンド、宣銅烈(ソン・ドンヨル)監督は「ルーキーとは知らなかったです」と苦笑い。さらに「韓国の打者は直球に強いからね。(大瀬良は)ボール自体に力があるし、いいバランスで投げていた。ウチにほしいくらい」と絶賛した。

 阪神戦の自己採点は「10点」。3回4安打4失点のこの日も「30~40点くらい」と辛口だが、バッテリーを組んだ石原は「本人が理解して、次のイニングに修正できたのは良かった」と評価した。「打たれたことも、抑えたことも勉強です」。決して腐らず、前向きな言葉で締められたことが最大の収穫だった。

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