現状は控え…14年目のイチロー「心拍数が上がりますよね」

[ 2014年3月1日 05:30 ]

<ヤンキース・パイレーツ>初回1死、ポランコの本塁打を追ってフェンスにぶつかるイチロー

オープン戦 ヤンキース2―8パイレーツ

(2月27日 タンパ)
 メジャー14年目を迎えたヤンキースのイチローが、今季初のオープン戦に「3番・右翼」で先発出場。2打数無安打に終わったが、第1打席に入る前は「心拍数が上がりますよね、最初はちょっと。そこは正常にしたい」と初々しい気持ちで実戦モードに突入した。

 これまでと立場が違うことは分かっている。チームは昨オフにベルトラン、エルズベリーの外野手2人をFAで獲得し、現状では控え。「3番・右翼」も、この日欠場した通算358本塁打のベルトランの指定席といえる。そんな中での第1打席は外角直球を打っての左飛。4回の第2打席は左腕ロックの93マイル(約150キロ)の内角ツーシームに珍しくバットを折られて二ゴロに倒れ「振りたくない球でしたね。止まりたかった」と反省した。それでも「練習ではできない練習がゲーム」というイチローにとっては凡打も実戦感覚のズレを埋める材料となる。

 首脳陣はオープン戦では主力と同等の60打席程度を確保する方針。一時はトレード候補にも挙がっていたが、ブライアン・キャッシュマンGMは「トレードは誰にでも起きること。でも、我々はイチローを重要な役割として見ている」と語った。イチローは「(収穫は)打席にも立ったし、守備でもちゃんと打球が飛んできた。その事実ですよ」と実戦出場の意義を強調した。自ら「勝負」と位置づける40歳シーズン。もちろん、控えに甘んじる考えはない。

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