DeNAドラ1柿田 韓国強打者斬った“汚い直球”実戦向き 

[ 2014年2月8日 05:30 ]

膝を高々と上げる柿田の投球フォーム

 DeNAのドラフト1位右腕・柿田(日本生命)が初のフリー打撃で首脳陣の評価を一変させた。ヤクルト・小川をほうふつさせる左足を高々と上げる投球フォームから47球を投げ、安打性の当たりは7本。

 昨年3月のWBC韓国代表で、招待選手として参加している姜正浩(カン・ジョンホ)から直球で空振りを2つ奪い、フォークで白崎のバットをへし折った。これには中畑監督も「直球に強い打者(姜正浩)から、球種が分かっているのに空振りを取った。“ハマのライアン”で良いんじゃない。略してハマライ。ハマらんな~」と喜んだ。

 ブルペンは低評価だったが、実戦向きであることを示した。不規則な回転の直球が手元でスライドしたり沈むくせ球。社会人1年目に右肩痛をかばい、サイドに近いスリークオーターから「もうこれしかなかった」とオーバースローに改造したことで、打者が嫌がる「汚い直球」が生まれた。

 それでも柿田に慢心はない。「変化球がまだまだ。プロの打者は最高の球を投げないと抑えられない」。ドラフト1位右腕の本領発揮はこれからだ。

 ▼DeNA・白崎 前にガッと来るフォームで直球が全部動く。打ちにくいですね。

 ▼DeNA・川村投手コーチ 柿田は一番不安視していたけど、思いのほか良かった。直球がカット軌道で右打者の外、左打者には食い込む。球威もあった。

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