アジャ井上 200スイング68発 バレとソーサ“超え”た

[ 2014年2月8日 05:30 ]

特打で68本の柵越えを記録した井上

 「さあ、バレンティン!」「次はサミー・ソーサ!」「最後はバリー・ボンズ!」。立花打撃コーチの声がグラウンドにこだまする。その号令に呼応するように、女子プロレスラーのアジャ・コングに風貌が似ていることから「幕張のアジャ」の異名を取るロッテのドラフト5位・井上(日本生命)がピンポン球をはじくようにスタンドに次々と放り込んだ。

 「きょうは気持ちよかったッス。これでよく眠れる。自分のスイングを意識してしっかり飛ばそうと思った」

 居残り特打という名の本塁打特訓。立花コーチのかけ声の意味は、柵越えの本数で日米の強打者のシーズン本塁打記録を超えろということ。200スイングで柵越え50本がノルマだったが、バレンティンの60本とソーサの66本はクリア。ボンズの73本には及ばなかったが、200スイングで計68発。実に3スイングに1本柵越えした計算だ。

 将来の4番として期待される長距離砲ならではの練習だ。「すべて本塁打を狙え」が首脳陣の指示だった。68発のうち、半数以上が外野席奥の130メートルの防球ネットを直撃。球界で日本人最重量となる115キロの巨体を誇る井上の打撃の特長は、球を極限まで引きつけてヘッドが遅れて出てくる。西武・中村に似たタイプで、自身も「特打でアーチを描くイメージをつくった」と説明した。

 特打前のフリー打撃では、打撃投手を務めた木村から柵越え1本を含む14スイング中安打性は8本。08年のドラフト1位左腕も「いい球を投げたとは思うんだけど、結局もっていかれちゃいました」と脱帽した。

 12、13日の紅白戦ではクリーンアップで起用される可能性が高い。「ファンの人に喜んでもらえる本塁打は野球の華」と言い切った井上。117キロでキャンプインして目下少しだけ絞れて115キロ。「115キロは譲れません。もし減ったら食べて増やします」。減量なんて似合わない。目指すはアジャ・キングだ。

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