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5年前の涙が原点に…野村 新人王レース独走の9勝目

<広・D>9勝目を挙げ、ファンと勝利のタッチをする広島・野村

セ・リーグ 広島3-0DeNA

(8月22日 マツダ)
 ルーキーが救った。前日にエースの前田健でも止められなかったチームの連敗。広島・野村が7回無失点、三塁を踏ませない快投でチームを6日ぶりの勝利に導いた。

 「勝つしかなかった。いい流れを持ってこようと投げた」

 ハイライトは中軸を迎えた6回無死一、二塁。最大のピンチでも動じない。「一つ一つアウトを取ろう」と内外角に投げ分けてカウントを稼ぐと、勝負球にはボール気味の球を使うなど失投が極めて少ない自らの真骨頂を発揮。筒香、後藤、金城の3人をいずれも飛球に仕留めた。

 ちょうど5年前の07年8月22日。野村は広島・広陵のエースとして夏の甲子園大会の決勝のマウンドに立っていた。「もう5年ですか。毎年思い出す。きょうも頭にはありました」。佐賀北を相手に7回までわずか1安打の快投。栄冠は手を伸ばせば届くところまで来ていた。しかし、4点リードで迎えた8回1死から連打を許す。さらに微妙なストライク、ボールの判定が続いて連続四球。直後に逆転の満塁弾を浴びた。試合後には広陵・中井哲之監督が痛烈に球審を批判して日本高野連から厳重注意処分を受ける異例の事態に発展した。野村本人は「審判がボールといえばボール。悔いは残るがこれが高校野球」とだけ言い残して聖地を去ったが、この一戦こそがプロ野球投手・野村祐輔を形成する原点となった。

 「制球には自信があったのに、制球ミスで負けた。上に行くには、もっと磨かないといけない。そう痛感しました」。明大では徹底的な投げ込みによってフォームを固め、針に糸をも通すコントロールを身につけた。

 これで対DeNA戦は5試合に登板して4勝(1敗)、計35イニングを投げていまだ自責0だ。9勝目を挙げ、防御率もリーグ2位の1・54。新人王争いを独走する。野村監督も「絶対に負けられない試合で、ゼロに抑えたのはさすが」と最敬礼。5年前に涙を流した少年が、その5年後にお立ち台で会心の笑みを浮かべていた。

 ▼広島・大野投手チーフコーチ(野村について)ピンチが続いても失点しないところがいい。攻めの投球をしていた。

[ 2012年8月23日 06:00 ]

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