14K完封!進化見せた藤浪「やってきたことが間違いではなかった」

[ 2012年8月23日 12:48 ]

<大阪桐蔭―光星学院>完封で春夏連覇を果たし、抱き合って喜ぶ藤浪(右)と森の大阪桐蔭バッテリー

第94回全国高校野球選手権大会決勝 大阪桐蔭3―0光星学院

(8月23日 甲子園)
 鋭い眼光から一転、柔らかい笑顔に変わった。大阪桐蔭のエース・藤浪がこの日14個目の三振を奪い連覇を決めると、ガッツポーズを作り、飛び込んできた2年生の女房役・森捕手を受け止めた。2季連続の優勝投手。「偉大な記録を達成できてうれしい。やってきたことが間違いでなかったことを証明できた」と胸を張った。

 西谷監督も「3年間で最後に最高のピッチングをやってくれた」とうなった圧巻の投球。今春のセンバツ決勝では、光星打線に対し12安打3失点と味方打線の援護を受けての勝利だったが、この日は最速153キロを記録し、2安打完封と進化の跡を見せた。

 藤浪が「キーマン」と警戒した光星学院の3番・田村、4番・北條との対戦。「力で抑えようと投げていた」と2人の対戦では一段とギアを上げた。9回、田村に中前打を許したが、それ以外の打席ではそれぞれ2三振を奪うなど“完勝”。「粘って投げられました」と笑顔で振り返った。

 「甲子園という目標の場所で、いい思いができた。最高の舞台だった」と藤浪。高校ナンバー1投手の笑顔だった。

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