吉見 落合氏も認めるエースになった!5年連続2桁勝利

[ 2012年8月23日 06:00 ]

<神・中>中日・吉見(左)は最後を締めた岩瀬を笑顔で迎える

セ・リーグ 中日5-2阪神

(8月22日 京セラD)
 これがエースの仕事だ。中日・吉見が7回2失点で今季10勝目。球団では星野仙一(現楽天監督)が73~77年に達成して以来となる5年連続2桁勝利を成し遂げた。

 「たくさん打たれたけど、粘り強く投げられた。達成できてうれしい。内容はひどいの一言ですが…」。被安打11は今季ワーストタイ。立ち上がりから球が上ずった。2回には2本の二塁打で失点。4―1の4回も連打で2点目を失い、さらに1死満塁としたが「ピンチとは思わなかった。こんな日もある」と開き直った。平野を浅い左飛、鳥谷は二ゴロに打ち取り、勝利を引き寄せた。

 高木監督は「相手にずいぶん助けられたね。逆転されてもおかしくなかった」と厳しかったが、その表情には右腕への信頼感がにじみ出ていた。巨人のマジック点灯を阻止。チームは阪神戦12勝3敗(1分け)とし、同カード4年連続の勝ち越しを決めた。落合前監督に「(2桁勝利を)5年続けて初めてエース」と課されたハードルを跳び越えたエース。8月は4年連続で3勝と、疲れがたまる夏場にも強い。吉見がいれば、巨人の背中を見失うことはない。

 ≪最長は杉下茂の9年≫吉見(中)が7回2失点で10勝目を挙げ、08年から5年連続の2桁勝利となった。チームの最長連続2桁勝利は杉下茂の9年だが、5年以上連続は73~77年の星野仙一(現楽天監督)以来、35年ぶり6人目。

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2012年8月23日のニュース