母校光星Vへ届け!坂本 逆転V弾「みちのくに大旗を」

[ 2012年8月23日 06:00 ]

<ヤ・巨>5回1死一塁、2ランを放つ巨人・坂本

セ・リーグ 巨人5-3ヤクルト

(8月22日 神宮)
 甲子園まで届け!巨人の坂本勇人内野手(23)が22日、ヤクルト戦の5回にバックスクリーンへ2戦連発となる逆転11号2ランを放った。母校・光星学院が夏の甲子園・準決勝で東海大甲府を破り、3季連続の決勝に進出。東北勢初の大旗を目指す後輩に力をもらい、自身も3年ぶりのV奪回へ。今季最多の貯金31とし、23日も勝って、2位・中日が敗れればマジックナンバー「30」が点灯する。
【試合結果】

 一直線に、高々と舞い上がった。1点勝ち越された直後の5回1死一塁。坂本のバットが七條が投じた134キロ直球を打ち抜いた。バックスクリーンで大きく弾む逆転の11号2ラン。「捕られるかなとも思ったが、最後にひと伸びしてくれた。バックスクリーンには久しぶりですね」。頼もしい背番号6の姿に、ベンチの原監督も思わずガッツポーズを繰り出した。

 バックスクリーン弾は10年8月14日横浜戦(東京ドーム)以来、実に2年ぶり。通算4本目だった。ここまでプロ通算84発を放っているが、うち78本が左方向という極端なプルヒッター。中堅から右方向への一発は統一球導入後初アーチである。この打席では軸足の右足にしっかりと体重を乗せ、体の開きを抑えた。理想的な打球を飛ばし「いい感じで振り抜けたと思う」と納得の一振り。この一発が決勝点となり「クリーンアップなので勝利打点を挙げたのはうれしいし、それが仕事」と前夜の引き分けには曇っていた表情を崩した。

 試合前に届いた朗報にお返しのエールだった。母校・光星学院が3季連続の甲子園決勝進出を決めた。しかも同じ遊撃手で坂本2世と呼ばれる4番・北條が、2打席連続のバックスクリーン弾を放っていた。初戦でもバックスクリーンへ運んでいる。坂本2世という呼び名に対し「なかなかあそこへは打てない。僕より全然凄いですよ」と謙遜した元祖。だが、昼の甲子園の再現のように、プロで活躍する先輩は夜の神宮でアーチをかけ「去年の夏、春と優勝できず悔しい思いをしている。何とかみちのくに大旗を持ち帰ってほしい」と東北勢初優勝を願った。

 大会開幕前日の7日には契約するアディダス社製の特注の練習用ウエアを宿泊先に差し入れた。紺色で両肩に赤と金のラインが入り、選手・スタッフ約80人分のサイズを入念に調べたもの。先輩、後輩が励まし、切磋琢磨(せっさたくま)し合い、お互いの頂点へ突き進んでいる。

 1分けを挟む4連勝に導き、今季5試合目でようやく神宮での初勝利を挙げた。鬼門突破に「なかなかもつれますが、粘り勝ちですね。坂本の一発が貴重だった」と原監督。貯金は最多の31に膨らんだ。中日が勝ったためマジック点灯こそ、23日に持ち越されたが、若き3番がけん引する原巨人の進撃は緩むことはない。

 ▽坂本の前回バックスクリーン弾 10年8月14日の横浜戦(東京ドーム)の初回、阿斗里の直球をバックスクリーンへ打ち込んだ。一度はフェンス上部のラバーに当たったと判断されて三塁打の判定も原監督の抗議もあり、ビデオ判定で本塁打に。2試合連発で自身5本目の先頭打者弾が勝利打点となった。

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