【試合経過】大阪桐蔭 伏兵・白水が先制弾、藤浪14K完封

[ 2012年8月23日 12:26 ]

<大阪桐蔭―光星学院>決勝で光星学院を破って史上7校目の春夏連覇を果たし、喜ぶ大阪桐蔭の選手

 第94回全国高校野球選手権大会決勝は23日、甲子園で行われ、大阪桐蔭(大阪)が3―0で光星学院(青森)を下し、史上7校目の春夏連覇を達成した。大阪桐蔭は夏は4年ぶり3度目の優勝。光星学院は3季連続準優勝となり、東北勢初の甲子園大会制覇を逃した。

 大阪桐蔭のエース藤浪は好調な立ち上がり。1回、先頭の天久をフォークで二ゴロに仕留めると、続く関口は直球で空振り三振、田村は3球で見逃し三振に斬った。

 1回、大阪桐蔭は2四死球と相手失策で2死満塁と先制のチャンス。しかし光星学院の先発・金沢は7球連続の変化球で6番笠松を三ゴロに打ち取った。

 2回、光星学院は武田の内野安打などで2死二、三塁としたが、8番木村が左飛に倒れ無得点。その裏、大阪桐蔭は金沢の変化球にタイミングが合わず、3者連続三振に倒れた。

 3回、光星学院は2死二塁の先制機も3番田村は2打席連続の三振。大阪桐蔭はその裏、森のチーム初安打となる右前打などで無死満塁のチャンスを築いたが、4番田端は三ゴロ併打。続く安井が四球を選んで2死満塁としたが、笠松が一邪飛に倒れ三者残塁となった。

 4回、光星学院は藤浪のスライダーを捉えられず三者凡退。その裏、今大会ここまで18打数1安打と不振だった大阪桐蔭の7番白水が外角の直球をセンターバックスクリーン右に弾き返し、先制のソロ本塁打!続く妻鹿の中前打などでなおも2死一、二塁としたが、光星学院の金沢が踏ん張り、3番水本をカーブで見逃し三振に斬った。

 5回、光星学院は藤浪の変化球にタイミングが合わず三者凡退。藤浪は5回までで8三振を奪った。その裏、大阪桐蔭は田端が遊撃内野安打で出塁すると続く安井はバント安打で無死一、二塁。笠松が三塁へ送りバントすると、三塁手の一塁送球が大きくそれ、2者が生還。2点を加え、リードを3点に広げた。

 6回、光星学院は1番からの打順も三者凡退。大阪桐蔭も3人で攻撃を終えた。

 藤浪は7回、4番北條を外角低めのスライダーで空振り三振に斬ると、続く大杉は直球で見逃し三振。武田を歩かせた後、城間をフォークで空振り三振に仕留め、この回まで11三振を奪う力投を見せた。その裏、大阪桐蔭は2四球と笠松の内野安打で1死満塁としたが、代打・近田は見逃し三振。追加点を奪えなかった。

 8回、藤浪は木村、代打・古寺を連続三振斬り。天久はスライダーで一ゴロに打ち取った。光星学院は先発の金沢に代わり伊藤がマウンドへ。1死から1番森を歩かせたところで3番手・城間が登板、続く2人を抑えた。

 9回、藤浪は田村に中前打を打たれたが、後続を抑えて2安打14三振2四死球で完封した。

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