広島ドラ1野村、初ブルペンで指揮官うならせた

[ 2012年2月8日 06:00 ]

(奥から)前田健、福井と並んで投球練習する野村

 広島のドラフト1位・野村(明大)がついにベールを脱いだ。第2クール初日に初めてブルペン入りし、捕手を立たせたまま19球。「まだまだ。6、7割の力。バランスも悪いし、ボールの回転も良くなかった」と本人は不満顔ながら、野村監督を「将来が非常に楽しみ」とうならせるには十分の内容だった。

 マイペース調整を貫く即戦力右腕は、キャンプ初日は「環境に慣れてから入りたい」と、エースの前田健とともにブルペン入りを回避した。迎えた7日目。前田健、10年のドラフト1位・福井と並んで投球練習を行った。何台ものテレビカメラが向けられる中、教育係の前田健に「(報道陣やファンに近い)一番向こうで投げろ」と命じられても全く動じない。真っすぐがシュート回転すると、腕の軌道を確認。20球と予定されていたが「どうせ次のクールになればバンバン投げる。きょうは背番号と同じだけ」と19球で切り上げた。

 それでも他球団の偵察部隊は警戒レベルを上げた。中日の佐藤秀樹スコアラーが「上背がなくて球の切れがいいので巨人の久保のイメージかな。開幕(カード)で当たる可能性がある」と高く評価すれば、ソフトバンクの加藤暁彦スコアラーは「下半身がすごい。精密機械という制球もうなずける」と絶賛した。

 「カメラは気にならなかったけど、いいボールが行かなかったことが気になった」とコメントにも大物感が漂う。9日の2度目のブルペンでは捕手を座らせる予定。野村は焦らず、段階を踏んで調子を上げていく。

 ◆野村 祐輔(のむら・ゆうすけ)1989年(平元)6月24日、岡山県生まれの22歳。広陵3年夏の甲子園で準優勝。明大では1年秋に規定投球回に達した投手では史上5人目の防御率0.00を記録。3年秋は2度目の最優秀防御率を獲得した。リーグ戦通算成績は65試合で30勝12敗、防御率1.92。昨秋ドラフトで広島から1位指名を受けた。1メートル77、78キロ、右投げ右打ち。

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