シネ・ヌーヴォ景山代表 大林監督逝去悼む「熱意にあふれるすごい方」

[ 2020年4月12日 20:21 ]

2018年1月、大阪市の映画館シネ・ヌーヴォでの大林宣彦映画祭で登壇し、80歳の誕生日ケーキのロウソクを吹き消す大林監督
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 40本近い大林宣彦作品を上映した「大林宣彦映画祭」を一昨年1月、大阪市で開催した映画館シネ・ヌーヴォ代表の景山理代表(65)は「熱意にあふれるすごい方」と懐かしんだ。

 「花筐/HANAGATAMI」の舞台あいさつを同市内で終えて駆けつけ、「(当時使用した)車椅子を降りる。お客さんの前で車椅子は失礼」と訴えたという。舞台上で、80歳の誕生日ケーキを手配するとロウソクを吹き消し、「予定時間を超えて話してもらった。“ここにいる”とおっしゃってるみたい」と振り返った。

 同館は1997年の開館以来、フィルム上映にこだわってきた。過去の名作にはデジタル化されてない作品も多く、大林さんからの「君たちもフィルムをやったらどうだ」との助言も大きかった。学生時代から8ミリカメラに親しみ、「フィルムの質感にこだわられた」と回想した。

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2020年4月12日のニュース