DeNA2年目の梶原 未来につなぐモイネロからの「空振り三振」

[ 2023年6月7日 23:22 ]

交流戦   DeNA0―4ソフトバンク ( 2023年6月7日    ペイペイD )

 DeNAはソフトバンク先発の東浜を攻略できず、今季5度目の零敗を喫した。

 その中で必死にもがく「未来戦士」がいた。21年ドラフト6位で神奈川大から入団した梶原昂希外野手だ。今季は2軍で「4番」に座ることが多く、ここまでファームで存在感を示してきた。

 その奮闘が評価され、6日に今季初昇格。この日は「8番・中堅」で同初スタメンとなった。結果は3打数無安打2三振。そして、0―4の9回2死一、三塁では、球界を代表する救援左腕・モイネロと対決した。

 ベンチには右打者の代打陣も控えていたが、それでも「4打席目」が与えられた。結果は4球目の落差のあるカーブで手玉に取られ空振り三振。だが、2軍で状態を上げていた梶原を得点機で打席に立たせたことは、左打ちの23歳に対する期待の表れだ。

 試合後、唇をかんだ梶原は「2軍と1軍のレベルの差だった。1本出せなくて悔しい。でも左投手に対して自分を打席に立たせてくれた。良い経験になったし糧にしたい」と話した。

 3連敗となったが三浦監督も口にした。「梶原は状態が良かったからスタメンで起用した。だからあそこでもいった(打席に立たせた)」。25年ぶりの優勝を狙うシーズン。阪神とのゲーム差が6・5に広がり苦しい状況となった。その中で「未来戦士」のあがきは記者に響いた。「4打席目」を目の当たりにして、この1打席が結果に結びつくことを記者は心の底から願わずにはいられなかった。(大木 穂高)

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