矢野燿大氏 阪神・村上の完投は評価も…上を目指すならば、8回の本塁打は打たれてはいけない

[ 2023年6月7日 07:00 ]

交流戦   阪神1-4楽天 ( 2023年6月6日    楽天モバイル )

本紙評論家・矢野燿大氏
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 【矢野燿大 視点】阪神・村上は4失点したものの悲観するような内容ではなかった。DH制のあるパ・リーグの球場なので代打を送られることもないし、球数も116球なら交代する必要もない。普通に完投(8回)してくれた。

 一つだけ注文をつけるなら1―3の8回先頭の辰己に喫したソロ本塁打だ。この回は無失点でいかないといけない。カウント1―1からの真っすぐ。狙われている確率が高い球種なだけに村上はクイックで投げるなどタイミングを変えていた。決して不用意でも、油断したわけでもない。

 それでも貯金をたくさんつくって、防御率や勝ち数のタイトルを争うレベルの選手になるなら奪われてはいけない1点だと知ってほしい。3点差に広がって、楽天の9回に登板した松井裕にもかなり余裕を持たせる1点だ。

 打線ではノイジーが心配だ。左足がステップした時に、上半身と下半身が連動できていないので強い打球が打てていない。上体だけでスイングしている。現状は1番・近本、2番・中野、そして後ろを打つ4番・大山が状態がいいだけに、特に3番打者でつながりを欠いた状態が目立ってしまっている。(スポニチ本紙評論家)

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