日本ハム・加藤貴の今季最多122球8回1失点の力投見殺し零敗 加藤豪10戦連続打&4戦連続マルチも

[ 2023年6月7日 20:38 ]

交流戦   日本ハム0-1広島 ( 2023年6月7日    エスコンF )

<日・広>力投する先発の加藤貴(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハムの加藤貴之投手(31)が7日、広島戦(エスコンF)に今季11度目の先発登板。8回を今季最多となる122球を投げ3安打1奪三振1失点の力投を見せたが、打線が相手の3安打を上回る4安打も得点を奪えず連敗を喫した。

 初回8球、2回は9球で3者凡退斬りと圧巻の立ち上がりを見せた加藤貴。4回に4番・松山に右前打を許すまでゲームを完全に支配した。

 しかし、5回だった。先頭マクブルームを三ゴロに打ち取った後、7番・坂倉に初球を狙われた。少し甘く入った129キロのカットボールをうまく振り抜かれ、打球は左翼スタンドまで持っていかれた。

 坂倉に痛い先制5号ソロ被弾となったが後続をきっちりと断ち、打線の援護を待った。結局、加藤貴は今季最多となる122球を投げ8回1失点と先発の役割をしっかりと果たした。

 打線は3回に加藤豪がドラフト制以降の新人記録となるデビューからの出場連続安打を「10」に伸ばした。これで2リーグ制(50年)以降では、伊藤利夫(近鉄)が1950年に記録した歴代最長のデビューから10試合連続安打に並んだ。しかし、江越と加藤豪の安打などでつくった1死満塁のチャンスをものにできず。4回以降は7回まで相手先発右腕・九里の前に無安打と沈黙。8回に2番手・ターリーから加藤豪がチーム3安打目となる中前打。4試合連続6度目のマルチ安打となったが得点には結びつかなかった。

 9回は矢崎を相手に先頭の万波が左前打で出塁。犠打、代打・矢内などの手は打った。そして2死一、三塁のチャンスで上川畑が打球の勢いが芝で消される遊ゴロで一塁にヘッドスライディングを試みるも届かず。新庄監督はリプレー検証を要求するも判定は覆らず、無得点に終わった。

 最後まで3回のチャンスを生かせなかったことが響き、前日に続き1点差の接戦を落とし連敗。快投を見せた先発の加藤貴を見殺しにする形となり、交流戦のチーム成績も4勝4敗となった。加藤貴は悔しい今季4敗目(4勝)。

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