神戸大が延長タイブレークの熱戦制し1部残留決定

[ 2023年5月25日 13:39 ]

近畿学生野球入れ替え戦   神戸大(1部6位) 5―4 神戸医療未来大(2部1位) ( 2023年5月25日    豊中ローズ )

タイブレークに突入した延長10回にサヨナラ勝ちで1部残留を決めた神戸大の選手たちがホームベース付近で喜びを爆発させた
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 神戸大が延長タイブレークにもつれ込んだ熱戦を制し、1部残留を決めた。

 10回表を無失点で切り抜けて迎えた10回裏、6番・喜田将生(3年=長田)はバントを決められなかったが、ヒッティングに切り替わると三遊間を破るヒットを放ち無死満塁とした。ここで7番・荻根澤司(3年=早稲田摂陵)が、ヒットエンドランのサインが出ていた初球を右前に運びサヨナラ勝ち。試合後半までリードを許す苦しい展開からの逆転勝利に選手たちの喜びがはじけた。

 荻根沢は「スクイズでもエンドランでも準備はできていました。とにかくゴロを転がすことだけを考えて、あとは三塁ランナーが突入してくれることだけ祈って…。抜けてくれたのでよかったです」と、決着シーンを振り返った。

 驚きの初球エンドランを指示した西谷仁孝監督は「(リーグ戦から)ずっとやってきた作戦ですから。みんなが力を振り絞って、よくやってくれた」と、苦しかった就任1シーズン目で入替戦を戦うことにはなったが、残留を決めてホッとした表情を浮かべた。

 1―4で迎えた7回裏2死三塁、1番DH・駒寿諒真主将(4年=鹿児島玉龍)の遊ゴロを神戸医療未来大遊撃手が一塁悪送球し1点を返した。続く日下凌(3年=畝傍)が四球を選び2死一、二塁。ここで3番・梶川耕平(4年=明和)が左前にはじき返すと、左翼手のファンブル、さらに本塁への送球が逸れて同点に追いついた。駒寿主将は「諦めずに全力で走ったことで相手にプレッシャーをかけられたのかな」と、試合後は安堵の涙を止められなかった。前日の試合で先発しながら勝てなかった友定舜(2年=彦根東)は7回からリリーフ登板。立ち上がりに1点を奪われたが、同点となり息を吹き返した。「3点取ってもらったのでなんとしても勝たなければと思いました」と、延長10回表をピシャリと無失点に抑え、サヨナラ勝ちを呼び込んだ。

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