日大は勝ち点を3に伸ばして全日程終える 先発左腕・坂尾がリーグ戦初完投初完封

[ 2023年5月25日 12:03 ]

東都大学野球 第5週第2日   日大3―0駒大 ( 2023年5月25日    上尾 )

<日大・駒大>5安打完封した日大の坂尾(撮影・村井 樹)
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 先発左腕・坂尾浩汰投手(3年=龍谷大平安)のリーグ戦初完投初完封で日大が連勝。勝ち点を3に伸ばして今季の全日程を終え、片岡昭吾監督は「きのうの市川ときょうの坂尾がチームの目指す野球をやってくれたので、秋に向けていいものが出た」と総括した。

 1メートル60の小柄な男が最後まで駒大打線に立ちふさがった。

 5安打1四球でリーグ戦どころか人生で初めて9回を投げきり、「後半はストレートが高めに浮いたが、丁寧に投げようと思って最後までいけて良かった」と笑みを浮かべた。

 直球は常時130キロ前半ながら、スライダーやカーブ、チェンジアップなど多彩な変化球を駆使。テンポよく凡打の山を築き、「低めに集めれば長打は減り、アウトも取れると思っているので身長は気にしていない」と、この日投げ抜いた115球に胸を張る。

 高校時代は先発の機会はなく、大学でのリーグ戦初先発は前回19日の中大戦。オープン戦でも最長で6回までしか投げたことがなく、まさに7回以降は未知の世界だった。「疲れもあった」と語った通り、8回は2死一、二塁のピンチを背負ったが相手2番を113キロの変化球で右飛。9回はきっちり三者凡退で締め、片岡監督も「気持ちも出て丁寧に低めに投げてくれたので最後まで任せた」と称えた。

 今季は一時、4連敗も経験したが最後は4連勝で締めた日大。最後の最後に頭角を現し、大きな自信を得た小さな左腕は「主軸でやっていかないといけないと思うので頑張りたい」と、秋のリーグ戦を見据えた。(村井 樹)

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