ロッテ・安田 右へ左へ2打席連続3ラン!プロ最多6打点 チームは今季初6連勝でパ最速貯金10

[ 2023年5月25日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ11-1西武 ( 2023年5月24日    ZOZOマリン )

<ロ・西>初回2死一、二塁、右越え3ランの安田(撮影・長久保 豊)
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 ロッテの安田尚憲内野手(24)が24日、西武戦の初回の右越え先制3号3ランに続き、3回は逆方向への左越え4号3ラン。プロ2度目の2打席連続本塁打など3安打でプロ最多6打点を挙げ、快勝に貢献した。チームも昨年6月5日の巨人戦以来となる5本塁打で、いずれも今季最多の13安打11得点。2年ぶりの6連勝で13年以来10年ぶりにリーグ最速の貯金10に到達し、首位をがっちりキープした。

 試合前の打撃練習を終え、ベンチに戻ってきた安田に吉井監督が声を掛けた。「今日は髪切ったからいけるやろ?その(パーマをかけて)チリチリの頭で打ってくれよ」。気にかけてくれる指揮官の思いは通じていた。「吉井さんにもハッパをかけられていた」。安田が最高の結果で応えてみせた。

 3回無死一、三塁。外角高め150キロの直球を、逆方向の左翼席へ4号3ラン。右翼席中段に運んだ初回の先制3ランに続く2打席連発に、手を叩き左手を掲げた。「(ZOZO)マリンでレフトに打ったのは初めてだったので自分でもビックリしたけど、逆方向に打てたことは自信になりました」。プロ6年目で初めての本拠での逆方向弾だった。

 昨年6月1日のヤクルト戦以来、プロ2度目の2打席連発。その時も左右に打ち分けたが、感触は違った。「正直、1年前は手応えがなかったけど、今日のバッティングは良い感じだったので、これを継続できれば」。プロ入りからずっと目指してきた「体全体を使ったスイング」の手応えを手にした一打でもあった。

 昨季3冠王のヤクルト・村上や日本ハム・清宮と同学年。履正社(大阪)では高校通算65本塁打し「東の清宮、西の安田」と称された。指揮官は昨秋の就任直後に25本塁打をノルマに設定。2月の沖縄キャンプでの今季最初の対外試合から4番起用して期待をかけた。ただ、4月25日の西武戦での2号以降は本塁打が出ず「中距離打者かなと思い始めていた」と指揮官。この日の豪快な2発に「また期待が大きくなった。ゆっくりだけど成長してくれている。どこかで突き抜けたら。それは今年かも」と思いを改めた。

 安田の爆発に、田村が3年ぶりの一発、池田が2号ソロなど、試合前までリーグ最少16本塁打の打線は、いずれも今季最多の5本塁打を含む13安打11得点。今季初の6連勝で10年ぶりにリーグ最速で貯金10にも到達した。水曜日は昨年8月24日の西武戦から13連勝。快進撃に6年目の大砲が、さらに勢いをもたらした。(大内 辰祐)

 ≪新人監督3度目“日本一率”100%≫吉井新監督率いる首位のロッテが21年9月以来の6連勝。24勝14敗2分けの勝率.632となり、パ最速で貯金10に到達した。ロッテのリーグ貯金10一番乗りは、13年以来10度目(前後期制時は除く)。そのうち、新人監督による達成は、50年(湯浅禎夫監督=当時毎日)、10年(西村徳文監督)に次ぎ3度目となった。なお、50年と10年はともに日本一に輝いたが、今季はどうか。

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