ヤクルト・村神様 敗色濃厚場面で意地の一発「最後まで応援してくれるお客さんがいる」

[ 2023年5月25日 22:33 ]

セ・リーグ   ヤクルトー阪神 ( 2023年5月25日    神宮 )

<ヤ・神>10回、村上はソロを放つも表情は厳しく(撮影・沢田 明徳)
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 ヤクルト・村上宗隆内野手(23)が25日の阪神戦(神宮)に「4番・三塁」でスタメン出場。3-7の10回に今季8号本塁打を放った。

 集中力を切らすことなく打席に入った。敗色濃厚な4点を追う10回2死、フルカウントから阪神・岩貞が投じた肩口からのスライダーを完璧にとらえた。「最後まで応援してくれるお客さんがいるので集中して打席に入りました」。打球は大きな放物線を描き、右翼席上段へ。表情一つ変えずダイヤモンドをめぐり、本塁、そしてベンチへ。試合の大勢に影響がない一発ではあるが、確実に明日につながる3試合、18打席ぶりの本塁打だった。

 不運な出来事が、結果的に会心の一発につながった。村上は本塁打の前、一塁線への強烈な打球を放った。打球はワンバウンドで一塁塁審を直撃し、判定はファウル。しかし一塁後方の白線をかすめてから審判に当たったようにも見え、映像では白線の粉がわずかに舞うようなシーンもあった。「僕もフェアかなと思ったんですけど、リクエストできないということだったので、結果的に良かった」。ここでも集中力を切らすことはなかった。

 2回、8回の打席で安打を放ち、5月13日中日戦(神宮)以来、今季2度目の3安打をマーク。チームは延長戦で敗れ、今季2度目の7連敗で借金は今季最多の8となった。3年ぶりの2か月連続月間負け越しも決まるなど、浮上の兆しが見えない状況。主砲はチームを引き上げるため、結果を出すことのみに集中する。

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