イチローさんが語った侍ジャパン世界一 「後輩たちが今回のダルの思いをつなげていってほしい」

[ 2023年3月23日 17:00 ]

09年3月「第2回ワールド・ベースボール・クラシック決勝」見事に2連覇を果たし、笑顔のマリナーズ・イチロー(ロイター)

 マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさん(49)は22日(日本時間23日)、アリゾナ州ピオリアのキャンプ施設で侍ジャパンが優勝した今回のWBCについて語った。

 06年の第1回大会、09年の第2回大会に出場し、連覇の立役者となったイチローさんは今大会について「マイアミでの試合を何試合かテレビで観た。お客さんも連日満員だったし、中南米の選手たちの気持ちの入り方を見れば(盛況ぶりは)明らかだった。2006年からわずか17年でここまできたんだな、と現場にいなくても感じることができた。感慨深かったです」。大会が成長していることを実感し喜んでいる様子だった。

 侍ジャパンが3大会ぶり3度目の優勝を飾った瞬間である大谷とトラウトの対決については「それはこの大会でしか見られないもの。最近は誰対誰という勝負がなかなか見られない中、この大会の最後にそれが観られたのは良かった。国を代表して戦う、この大会の醍醐味でもあると思います」と語った。

 そして、イチローさんが今回、最も感銘を受けたのは09年の盟友でもあるダルビッシュの言動、思い、行動だった。「今回何より嬉しかったのは、ダルが日本代表の招集日初日から参加してくれたこと。2009年の最後のメンバーですから。もちろん次回も代表メンバーに入る状態にあってほしいですけど、後輩たちが今回のダルの思いをつなげていってほしい」。06、09年ともに代表合宿初日から参加したイチローさん。ダルビッシュがその思いを受け継ぎ、チームのために懸命に動いたことに喜びを感じ、後へと続く侍戦士たちへのメッセージとした。

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