侍・栗山監督が語った決断の裏側 なぜ準決勝で朗希と由伸を投げさせたのか?なぜ朗希が先発だったのか?

[ 2023年3月23日 22:58 ]

準々決勝で先発、2番手と登板した侍ジャパンの佐々木朗希(左)と山本由伸
Photo By スポニチ

 第5回WBCで日本を3大会ぶりの優勝に導いた侍ジャパンの栗山英樹監督(61)がテレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜後9・54)に生出演。マイアミに決戦の場を移した21日(日本時間)準決勝メキシコ戦の投手起用について詳細に語った。

 大方の予想では、佐々木朗希投手(21、ロッテ)と山本由伸投手(24、オリックス)が準決勝、決勝の先発を務めると思われていた中、2投手が先発、2番手を務めた準決勝メキシコ戦。“まさか”の投手起用となったことに「もともと、準決勝の前の準々決勝で大谷選手とダルビッシュ選手を使ってという。それをもったいないという意見ももちろんあるんですけど。負けたら終わりなんで、もう日本の誇る4枚の先発ピッチャーを…そこ2人2人でいっちゃいたいたかった。どうしても勝ちたかったんで」と自身の考えを明かした。

 準々決勝は大谷とダルビッシュで突破し「普通なら佐々木朗と山本で準決勝、決勝なのかもしれないですけど。この大会をいつも見ていると、2番手のピッチャーが凄く難しいんですよ。第2先発と言われる人たちが。ただ、この2人だったら何とか2人で勝ち切ってくれるんじゃないかっていうのもあったので、僕はあえてここで勝負するべきじゃないかと思いました」と2人を投げさせた意図を説明。今永を結果的に温存できた形となったが「あまり決勝のことは実は考えていないというか…何かを取っておいて負けるほどバカなことはないので。全部使い切るっていうふうに準々決勝から考えていました」と語った。

 では、なぜ佐々木朗が先発で、2番手が山本だったのか。この疑問に対しては「やっぱり2人目が難しいんですよ。準備とか、いつ行くか分からないですし…由伸はリリーフもやっていたんで、その経験もありますし、試合数の経験もあるので。それで朗希先に行ってもらって、山本由伸と2人で実は“8回くらいまでいかないかな”というのが僕の計算だったんですけども」と笑顔を浮かべながら準決勝に2人を送り出した監督の胸の内を明かした。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月23日のニュース