松坂大輔氏 漫画やアニメでも描けない大谷VSトラウトの結末 自分がプレーしていた時より強く記憶に

[ 2023年3月23日 05:05 ]

WBC決勝   日本3-2米国 ( 2023年3月21日    マイアミ )

<日・米>試合前、大谷と話す松坂大輔氏(中央右)(撮影・会津 智海)
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 【松坂大輔氏 視点】野球の神様はこれ以上ないシナリオを最後に用意していました。大谷投手がトラウト選手を空振り三振に仕留めてゲームセット。漫画やアニメの世界でも描けない、現実とは思えないような結末でしたね。現場で歓喜の瞬間に立ち会い、こんなに感動させてもらうとは思いませんでした。自分がプレーしていた時より強く記憶に残るような気がします。

 小刻みな継投で強力な米国打線をソロ本塁打2本による2点のみ。日本の投手の質の高さは世界一だと改めて強く思いました。09年準決勝の米国戦。自分も長いイニングを投げるというより一人一人アウトを重ねよう、との思いでした。7人の継投となった総力戦。それぞれ攻めの姿勢を見せた若手投手の明るい未来を感じました。

 そんな投手陣を、そしてチームを一つにしたダルビッシュ投手には感謝の思いしかありません。大リーガーで唯一、宮崎合宿からフル参加。今回のチームはまとまるのが非常に早かったですが、年下の投手や野手とも積極的にコミュニケーションを取り、結束させようと尽力した彼のおかげだと思います。

 準決勝の逆転サヨナラ勝ちと合わせて、信じられないような2日間。本場米国で、米国に勝つ。侍ジャパンは最高の相手と最高の試合をしてくれました。(スポニチ本紙評論家)

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2023年3月23日のニュース