阪神の激アツ開幕遊撃バトル 木浪の経験か小幡の成長か 最終局面2番勝負

[ 2023年3月24日 05:15 ]

阪神・木浪
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 阪神の岡田彰布監督(65)が23日、オープン戦の残り試合も遊撃争いをさせる意向を示した。24日からは開幕前最後のオリックス3連戦(京セラドーム)。事実上、一騎打ちのバトルを展開する木浪と小幡の交互起用は継続される。オープン戦最終戦の26日は、31日のDeNA戦(京セラドーム)を見据えベストメンバーで臨むとみられるだけに、両選手に与えられたチャンスは実質1試合ずつ。注目の“2番勝負”で、唯一決まっていないポジションがついに固まる。

 遊撃バトルはまだ続く。岡田監督は、ほぼ交互に先発出場させてきた木浪と小幡を、オープン戦最終盤まで競わせる方針を掲げた。

 「まだちょっと流動的や。決め手がないというか、遜色がないもんな。今やったらな」

 岡田体制発足時は、22歳・小幡の肩と守備のセンスが高く買われていた。しかし、打力上位の28歳・木浪が昨秋の安芸キャンプで株を上げ、今春の沖縄キャンプで逆転。ところが、小幡が3月に入ってからバットに勢いがつき、15日に指揮官が「また追い付いたんちゃう」とうれしい悲鳴を上げたことで、再び甲乙つけがたい状態に陥った。

 今春20試合(練習試合などを含む)に出場した小幡が打率・280、同16試合の木浪が・333。数字上は木浪が優勢に見えるものの、岡田監督の評価は「小幡のバッティングはようなってきた」、「経験とかは木浪の方があるわけやし」と同列。開幕オーダーに近い形で打線を組む予定でいた24日からのオリックス3連戦は、それぞれにチャンスが与えられる方向だ。

 オープン戦は残り3試合ながら、アピールの機会は1試合ずつの実質2試合とみていい。岡田監督は、WBCから戻る中野について、「1試合ぐらい出られたら」と語り、26日のオープン戦最終戦に二塁で起用したい考えを持つ。「二遊間の組み合わせ固定」を理想とする岡田構想を踏まえると、そこで中野と組む選手が開幕スタメンの可能性が高い。

 右翼はルーキーの森下、左翼はノイジーで固まりつつあり、決まっていないのは遊撃だけ。経験の木浪か、伸びしろの小幡か。半年に及ぶ一騎打ちは、最終局面に突入した。(倉世古 洋平)

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