世界一の侍ジャパンがスーツ着替え帰国会見 栗山監督「日本の皆さんの思いが力になった」フィーバーに驚く

[ 2023年3月23日 17:30 ]

<侍ジャパン帰国・会見>会見冒頭で話す栗山監督 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、09年の第2回大会以来、14年ぶりに世界一に輝いた侍ジャパンが23日、千葉県成田市内のホテルで帰国会見に臨んだ。

 栗山監督は会見冒頭で「まずは本当に日本で沢山の人が応援してくださったと空港着いて感じました」とフィーバーに驚きの声。「多くの日本の皆さんの思いが力になりました」と応援に感謝した。

 登壇したプロ野球の選手たちに掛ける言葉として「そうですね、やっぱり野球の…特に国際試合だと、どっちに転んでもいいような展開、それがいろいろとね、大きく開くこともありますけれども。そういう難しい試合の中で、選手たち本当に自分の役割をその場その場でしっかりやってきてくれて、本当に素晴らしい時合だったし、素晴らしいチームだったなって、本当に僕からは、ありがとうって言葉しかないですけど、本当にね。野球ファン全員の思いを込めて〝ありがとう〟って言葉です」としみじみと語った。

 日本中のファンに対して「本当に日本中が盛り上がってるという感じっていうのは我々にも伝わってきました。野球の面白さ、すごさ、怖さ…選手たちが見せてくれました。それを本当にね、やりやすい環境を日本中でつくってくれたファンの皆さんに本当にお礼を言いたいですし、これからもぜひ野球のことをよろしくお願いします。本当にありがとうございました」と感謝の言葉を口にした。

 ダルビッシュ有(パドレス)、吉田正尚(レッドソックス)、大谷翔平(エンゼルス)、ヌートバー(カージナルス)のMLB組を除く選手、栗山監督らは帰国の疲れも見せず、スーツに着替え会見場に登場した。成田空港到着時には多くのファンが出迎え騒然。空港関係者によると昨年12月、サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で初の8強まであと一歩に迫った日本代表が帰国した際に比べ、「警備規模は同程度か少し多いぐらい」だった。

 侍ジャパンは1次ラウンドで開幕戦の中国に8-1で勝利すると、韓国に13-4、チェコに10-2、オーストラリアに7-1と全勝で首位通過。準々決勝でイタリアを9-3で破り、米・マイアミで行われた準決勝に進出した。メキシコとの準決勝では、1点を追う9回無死一、二塁から5番の村上宗隆内野手が中堅フェンス直撃の2点二塁打を放って逆転サヨナラ勝ちの劇的な展開で決勝進出を決めた。

 米国との決勝では、投打がガッチリとかみ合った。2回、先発の今永がターナーに先制弾を許したが、打線がすぐさま反撃。直後の2回、先頭の村上が右翼席に今大会1号となる特大の同点弾。なおも1死満塁からヌートバーの内野ゴロの間に勝ち越しに成功した。さらに、2-1の4回無死、岡本が左中間に貴重な追加点となるソロ本塁打を放ち、試合の主導権を握った。8回にはダルビッシュ、9回には大谷の豪華リレーが実現。1点差に迫られた9回には大谷が2死からエンゼルスの同僚・トラウトと対決し、空振り三振に仕留めて逃げ切り、世界一に輝いた。

 今大会の日本戦テレビ中継視聴率は全7試合が40%超えと記録的なハイスコアをマーク。日本中がその活躍に注目した。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月23日のニュース