川上憲伸氏 チームの絆が深まったあの一戦に感慨「ダルビッシュ投手はうれしかったと思う」

[ 2023年3月23日 17:31 ]

第5回WBCで優勝しスタンドに向かって手を振るダルビッシュ
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 元中日エースで、大リーグでも活躍した川上憲伸氏(47)が23日、テレビ朝日系「JチャンネルSP 祝!侍日本一緊急特番」(後2・50)に出演し、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を制した侍ジャパンの厳選シーンを挙げた。

 侍ジャパンが3大会ぶり3度目の世界一に輝いたことによる緊急特番。川上氏がピックアップしたのは、10日の1次ラウンド、韓国戦だった。

 先発したダルビッシュは、3回に2ラン被弾などで3点を失った。川上氏は「打たれた瞬間、ショックだったんですよ。日本のエースじゃないですか?世界のエースと言ってもいいくらいのピッチャーが、まさかの3失点。この瞬間はビックリしましたよね」と、本音を明かした。

 しかし、その直後の攻撃でヌートバー、近藤、吉田にタイムリーが飛び出し逆転。チームを流れに乗せた。川上氏はこの回先頭の源田が、8球粘った末に四球を選んだシーンに着目した。「源田選手の粘りですよね。粘って粘ってとにかく塁に出たというのは、韓国側にプレッシャーを与えましたよね」と分析。「ピッチャーで先制点をもらった後、“その後の先頭バッターに気を付けろ”ってしょっちゅうキャッチャーに言われてましたけど、結構プレッシャーなんです。出してしまったらどうしようって」と、自身の経験も踏まえて解説した。

 川上氏によると、ダルビッシュのピンチで逆に、侍ジャパンの打線に火が付いたという。「ダルビッシュ投手が打たれたんですけど、その後に何とか野手がもみ消そうということで、この流れを。それで頑張ってくれたから、逆にダルビッシュ投手はうれしかったと思う。さらに日本のチーム愛がふくらみましたよね、これで」。チームの絆が深まった一戦を振り返っていた。

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