トヨタ自動車・細川拓哉 入社決断の理由「施設も充実しているし、今までになかった自分を知れるのでは」

[ 2023年3月23日 17:13 ]

トヨタ自動車・細川
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 トヨタ自動車の細川拓哉投手(東北福祉大)は、数社の誘いを受ける中から入社を決断した。

 「施設も充実しているし、ラプソード(球速や球の回転数などを確認できる分析機器)を使うことで今までになかった自分を知れるのではないか。いろんなアプローチをしていく中で、自分自身を高めていきたい」

 プロ顔負けの専用グラウンド、室内練習場などの施設もさることながら、投手陣はラプソードを用いて自身の投球スキルを数値化することができる。感覚的な部分だけに頼らず、データに基づき潜在能力を引き上げていく。優勝した昨秋日本選手権で5試合4失点だった鉄壁投手陣の取り組みは、細川にとって魅力十分だった。

 最速150キロ右腕。1メートル76と上背には恵まれないが、力強いストレートと鋭く落ちるフォークボールが武器だ。大学2年秋には右肘内側側副靱帯(じんたい)を損傷したが、地道なリハビリの末に復活。ウエートトレーニングの位置づけを「野球に生かすためにしっかりやる」と見直した4年春のリーグ戦では、5勝をマークし脚光を浴びた。

 そんな細川にとってモチベーションとなる存在が、2学年上で今季から中日に移籍した兄・成也だ。高校も兄の後を追うように、同じ明秀日立へ進学。今季からは同じ愛知県を拠点として活動することになる。

 「まずチーム内の競争に勝つこと。2年後、ドラフト1位で指名されるぐらい、しっかり活躍できるようになりたい。兄は自分にとって小さい頃からの目標。会う度に体つきも変わっていくし、刺激になる。これからも互いを高めあって、いつかは兄を超えたい」

 プロ入りという目標を持ちつつも、足下を見つめることを忘れない。兄と同じステージに立つためにも、まずはハイレベルな競争に割って入る。

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2023年3月23日のニュース