侍ジャパン 今大会最多7人マシンガン継投で米斬り!若手4人無失点リレー

[ 2023年3月23日 04:50 ]

WBC決勝   日本3-2米国 ( 2023年3月21日    マイアミ )

<日本・米国>3回、無失点に抑えガッツポーズの戸郷(撮影・光山 貴大)
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 米国の強力打線を封じ込むため、出し惜しみはしない。侍ジャパンの今大会で最もつぎ込んだ7人によるマシンガン継投。光ったのは若侍4人の無失点リレーだった。

 「日本の特長は何かと言えば投手力。もし(米国に)勝てるなら、投手だと思ってやってきた」と栗山監督。先発の今永が2回1失点で降板後、戸郷がマウンドに上がる。先頭のトラウトを直球で追い込み、最後は自慢のフォークで空振り三振。「そのままベンチに帰りたいくらいうれしかった」と振り返り、2回無失点に抑えた。

 5回は高橋宏だ。先頭を内野安打で出塁させ、トラウトを迎えても動じない。戸郷と同じように直球で追い込み、フォークで空振り三振を奪った。1回無失点に抑えた最年少の20歳は「足が震えてやばかったけど、全力で腕を振った」。メジャーの主力打者でも調整段階にある春先で実戦勘が乏しい。150キロ超の直球に加え、落ちる球を武器に持つ剛腕なら抑えられる。

 伊藤は6回を3人で片付け「自分らしくストライク先行で投げられた」と頼もしい。7回の大勢は無死一、二塁とされたが、トラウトを右飛に仕留めるなどピンチを切り抜け、ダルビッシュ、大谷につないだ。試合後のセレモニーでは腰の張りで離脱した栗林のユニホームを持って参加し「世界一になると約束したので」と笑った。

 4人の平均年齢は22・5歳。栗山監督は「若い投手たちが米国打線に対して臆することなく、一生懸命に投げてくれた」と目を細めた。成長著しい若侍は3年後の次回大会でさらなる飛躍を遂げる。

 ≪大会新80奪三振≫侍投手陣は7試合で計80三振を奪った。大会記録だった09年日本の75三振を大幅に更新する大会新記録。今大会で次ぐのはメキシコの58三振で大差をつけ、投手陣のレベルの高さが際立った。

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