侍・正尚 打のMVPだ!大会最多の13打点 外野ベストナイン

[ 2023年3月23日 04:50 ]

WBC決勝   日本3-2米国 ( 2023年3月21日    マイアミ )

<日本・米国>優勝会見に笑顔をで入場する吉田(撮影・会津 智海)
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 大会新記録の13打点をマークした吉田が、外野手のベストナインに選出された。決勝では無安打に終わったものの、3回に四球を選んで全7試合で出塁。途中からは4番も務めて打率・409、2本塁打、出塁率・531と、「打のMVP」と言うべき活躍だった。

 「うれしいです。(打点記録は)本当にたくさん(走者が)塁にいましたし、たまたま自分にそういう結果が訪れただけ。本当にラッキーだった」

 日の丸の重みを初めて実感したのが、青学大4年時に出場した15年のユニバーシアード大会。高山(阪神)ら、のちにプロでもしのぎを削り合う同僚たちの姿勢に「(自分は)まだまだ意識が低いなって。視野が広がった」と大きな刺激を受けた。プロ入りの直前に「“あいつなら日本の代表でやってくれる”と思ってもらえる選手にならないと」と自覚したからこそ、今がある。今大会で三振はわずか1個。「三振しない男」のバットコントロールは大舞台でも真価を発揮した。

 メジャー1年目を控えた年にWBCに参加した選手は吉田が初めて。米国の野球に適応し、新天地のレッドソックスに溶け込むために大事なキャンプ期間を離脱することについて悩み抜いた末、参戦を強く志願した。

 「栗山監督と話をする中で、やっぱり世界一を獲りたい、と。栗山監督を胴上げできて良かった」と胸を張った。次に待つのは念願のメジャーの舞台。「(WBCの)世界一と、(大リーグの)ワールドチャンピオンが今年の大きな目標。一年間ケガなく完走したい」。今年は侍ジャパンの大リーガー4人だけが挑戦権を持つ、「ダブル世界一」へと視線を向けた。(阪井 日向)

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2023年3月23日のニュース