ヤクルト・高津監督「全力で戦うのみ」神宮で日本一舞いヤ!01年胴上げ投手 連勝で歓喜再び

[ 2022年10月29日 05:20 ]

新大阪駅から移動する高津監督(撮影・光山 貴大)
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 「SMBC日本シリーズ2022」は29日、神宮に舞台を移して第6戦が行われる。2勝2敗1分けのタイとされたヤクルトは、2年連続7度目の日本一へあと2勝。昨年のシリーズは東京ドームを本拠としたため、神宮での日本一の胴上げなら01年以来21年ぶりとなる。当時守護神として、シリーズ通算4度目の胴上げ投手となったのが高津臣吾監督(53)。本拠で球団初の2年連続日本一を決める。

 21年前の01年10月25日、日本シリーズ第5戦。神宮のマウンドで、両手を突き上げたのは背番号22だった。日本一の胴上げ投手。同じ背番号を背負った高津監督が、神宮での日本一決定に死力を尽くす。

 引き分けを挟んだ2連勝から敵地で連敗。対戦成績を五分とされた。「先は見えているので全力で毎試合戦うのみ。勝負しているので、勝つか負けるかはちょっとやってみないと分からないですけれど、全力で戦いたいと思います」と指揮官は本拠に戻っての戦いに目を向けた。

 20年ぶりの日本一を達成した昨年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ポストシーズンが当初の予定より1週間遅れたため、明治神宮大会と日程が重なり、東京ドームを本拠地とした。胴上げはほっと神戸。今季は神宮での日本一をファンに届けたい。

 01年は若松政権。抑えとして4度目の胴上げ投手となった高津監督だが、そのうち3度が神宮だった。「10月の終わりの神宮球場の雰囲気って、いろいろ思い出がある」。シリーズでは通算11試合に登板し防御率0.00、01年の胴上げ投手となった試合で挙げた通算8セーブ目は、最多記録として残っている。

 チームは昨年から神宮でのポストシーズン負けなし。今シリーズ第2戦では、9回に代打・内山壮が起死回生の同点3ランを放って引き分けるなど、CSも含め6勝2分けとなっている。

 29日の第6戦を託されたのは小川。5回2失点で自身初のシリーズ白星を挙げた第1戦から中6日での登板に「一球一球集中して、全てを出し切って全員で勝ちをつかみ取りたい」。シリーズ2勝をマークすれば、球団では97年の石井一久以来となる。「勝つピッチングをしてもらう、してほしいと思うだけですね。それだけです」と指揮官。本拠のファンの応援を力に、球団初の2年連続日本一へ駆け上がる。(青森 正宣)

 ≪ヤクルトの日本一胴上げ≫☆78年後楽園 阪急を4勝3敗で下し初の日本一。広岡達朗監督が胴上げされた。

 ☆93年西武球場(現ベルーナドーム) 西武に4勝3敗で勝ち、野村克也監督が指揮官として初の日本一。高津が初の胴上げ投手に。

 ☆95年神宮 オリックスを相手に第2戦から3試合連続で延長戦となる激闘。4勝1敗で野村監督が宙に舞った。

 ☆97年神宮 西武を4勝1敗で倒し、野村監督が5度、胴上げされた。

 ☆01年神宮 近鉄を4勝1敗で下し、若松勉監督は9度、宙へ。高津が4度目の胴上げ投手。

 ☆21年ほっと神戸 オリックスと6戦全て2点差以内の死闘を4勝2敗で制し、高津監督が10度、胴上げされた。

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