【関東大会】慶応が専大松戸に敗れる 清原ジュニアは無安打も2死球「ヒットと一緒」

[ 2022年10月29日 16:50 ]

秋季高校野球・関東大会 準決勝   専大松戸 5―3 慶応 ( 2022年10月29日    大宮公園 )

<慶応・専大松戸>敗戦し、悔しそうな表情の慶応・清原(左)(撮影・木村 揚輔)
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 来春選抜の重要な参考資料となる秋季高校野球関東大会は29日、大宮公園で準決勝2試合が行われ、清原和博氏(55)の次男・勝児内野手(1年)を擁する慶応(神奈川2位)は専大松戸に延長10回の末、3―5で競り負けた。

 清原は3打数無安打に終わるも、2死球でチームに貢献。来春のドラフト上位候補に挙がる専大松戸の最速151キロ右腕・平野大地(2年)とも対戦し、新たな課題を胸に冬の練習期間を迎える。

 父・和博氏がプロ野球の舞台で刻んだ196個の死球。勇気を示す偉大な記録だ。その父が見守る前でジュニアもまた逃げなかった。2点を追う6回2死二、三塁で清原の右足のつま先に投球がかすめると、すかさず球審にアピールして死球を勝ち取った。次打者の平凡な一ゴロはイレギュラーして右翼を転々。二走者が生還し、清原は三塁に到達した。

 「自分が痛いというよりも(死球は)ヒットと一緒なので、その意味でとてもうれしくて。自分にしっかり投げてきてくれたので“ありがとう”と思いました」

 同点に追いつき、なお2死一、三塁。今度は足で見せた。一塁走者がスタートし、捕手が二塁の送球すると三塁走者の清原もスタート。遊撃手から本塁への送球は高く浮いた。スライディングで本塁生還を果たし「本当にチームのために点を取れてうれしかった」と笑顔を輝かせた。

 3―5とリードを許した延長10回は専大松戸のエース右腕・平野と対戦。141キロの直球に押されて遊ゴロに倒れ「自分が想像するより速かった。本当に凄いピッチャーだなと感じました」と関東を代表する投手との対戦を振り返り、「次は打ち返せるように頑張りたいです」と誓った。出場が当確している来春選抜で成長した姿を披露する。(柳内 遼平)

 ◇清原 勝児(きよはら・かつじ)2005年(平17)5月1日生まれ、東京都出身の17歳。5歳から野球を始め、小学時代は「オール麻布」でプレー。小学6年時にNPB12球団ジュニアトーナメントに巨人ジュニアの一員として出場。中学時代は「世田谷西リトルシニア」に所属。1メートル73、80キロ。右投げ右打ち。

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