沖縄尚学 東恩納決めた逆転サヨナラ!2試合連続劇勝で選抜当確 比嘉監督「奇跡が起きましたね」

[ 2022年10月29日 06:00 ]

高校野球秋季九州大会準決勝   沖縄尚学7―6海星 ( 2022年10月28日    コザしんきん )

<沖縄尚学・海星>サヨナラ打の東恩納(中央)は祝福を受ける
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 準決勝2試合が行われた。長崎日大(長崎1位)は大分商(大分2位)に4―1で勝利し、来春の選抜出場が決定的となった。先発した最速141キロ右腕の西尾海純投手(1年)が8回1失点の好投だった。沖縄尚学(沖縄1位)は海星(長崎2位)に7―6で逆転サヨナラ勝ち。決勝はきょう29日に行われる。

 1点を追う9回にドラマが待っていた。沖縄尚学は先頭の知花慎之助(2年)の安打を足がかりに、1死満塁のチャンス。地元開催で観客席のボルテージが高まっていく中、5番の東恩納(ひがしおんな)蒼(2年)は「ここで打ったらとても歓声が上がるんだろうな」と燃えた。ファウルで粘った9球目のスライダーを捉え一塁線を抜ける逆転のサヨナラ適時打。「ほっとしました」。明豊戦に続き2試合連続の劇的勝利で来春の選抜当確ランプをともした比嘉公也監督は「奇跡が起きましたね」と興奮気味だった。

 最速145キロ右腕の東恩納だが、3試合連続で先発したこの日は本調子ではなかった。直球は120~130キロ台。シャープに振ってくる海星打線に5回2/311安打で6失点と打ち込まれた。1点リードの6回に逆転された部分に「エースとしてふがいない」と反省。それでも7番から5番に昇格したバットで逆襲し、「投手でも打者でもチームに貢献したいと思っていました」と汗をぬぐった。

 那覇ボーイズ時代は中3時に全国大会出場を決めたが、コロナ禍の影響で大会が中止になった経験を持つ。「自分のレベルがどこまで通用するか見てみたいです」。優勝してまずは神宮大会出場で夢をかなえる。

 《照屋流れ呼ぶ無失点救援》3番手で登板した背番号10の照屋希空(のあ、2年)が今大会初登板で2回無失点。打者6人をパーフェクトに抑える好投で逆転サヨナラ勝ちを呼び込んだ。「自分で流れを変えようと思いました。制球が整っているところが良かった」と話した。父の正悟さんは比嘉監督と同級生で甲子園で全国制覇した際のチームメートだ。指揮官は「お父さんより度胸がないところがあるんですけど、今日は頑張ったと思います」と評価した。

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