DeNA伊勢「いつもお世話している大貫さん?…のためにどうにかして投げようと」 笑いまで勝ち取る

[ 2022年10月9日 18:08 ]

セCSファーストステージ第2戦   DeNA1―0阪神 ( 2022年10月9日    横浜 )

<D・神>タオルを掲げる(左から)大貫、伊勢、大和(撮影・島崎忠彦)
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 DeNAの伊勢大夢投手(24)が負ければ敗退が決定する阪神とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第2戦(横浜)で圧巻の火消し。1勝1敗の五分に持ち込む勝利に大きく貢献した。

 先発右腕・大貫晋一投手(28)が6回まで4連続を含む10三振を奪い、わずか1安打無失点の快投。打線は5回に大和の中前適時打で先制し、1―0で迎えた7回だった。大貫が先頭の1番・中野に遊撃への内野安打を許すと、二盗&犠打で1死三塁のピンチ。ここでベンチの三浦大輔監督(48)は投手交代を決断し、レギュラーシーズンで両リーグ最多71試合に登板した伊勢を2番手としてマウンドに送った。

 すると、伊勢は3番・近本を初球の内角高め150キロ直球で三邪飛に打ち取り、ベンチの大貫も思わずガッツポーズ。伊勢は続く4番・大山を1ストライクからの2球目、外角高め149キロ直球で中飛に打ち取ってわずか3球でピンチを脱出すると、グラブを叩いてガッツポーズし、スタンドは大歓声に包まれた。イニングまたぎとなった8回には原口、佐藤輝、代打のロハス・ジュニアを3者連続で三振斬り。まさに“伊勢大明神”と呼ぶにふさわしい圧巻の18球だった。

 試合後、大貫、大和とともにお立ち台に上がった伊勢。最初にインタビューに応じた大貫が「いつもお世話になっているので、きょうも申し訳ないんですけど、あの…マウンドを託すという形になって。でも、信じているので“頼むぞ!”っていう…はい、気持ちで見ていました」と答えていたのを受けて「いつもお世話している大貫さん?…のためにどうにかして投げようという気持ちでマウンドに上がりました」と第一声。いきなりスタンドの笑いと歓声を勝ち取ると、外野フライでも同点という絶体絶命のピンチについて「自信を持っているまっすぐで、絶対打ち取ってやるという気持ちで投げました」と言葉を重ねた。

 7回のピンチをわずか3球で切り抜けた後は、イニングまたぎで8回のマウンドへ。続投については「ベンチに帰った時に聞きました。正直、ちょっとビビッてるところはあったんですけど、ま、託された以上、その攻撃の時間にしっかりと気持ちを入れてマウンドに上がりました」と気持ちを切り替えた大明神。見事な3者連続K斬りについては「自分でもよくできたと思いま~す!」と強心臓ぶりを見せつけ、ここでもスタンドの歓声と笑いを誘っていた。

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2022年10月9日のニュース