ソフトバンク・千賀が松坂、ダル、則本超えのCS最多3度目2桁奪三振!8回3失点で白星発進導いた

[ 2022年10月9日 05:09 ]

パCSファーストステージ第1戦   ソフトバンク5-3西武 ( 2022年10月8日    ペイペイD )

パCS1<ソ・西>6回、金子を投ゴロに抑えジャンプしながら送球する千賀(撮影・岡田 丈靖)
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 先陣を託された千賀が8回4安打3失点、毎回三振の力投でチームを白星発進に導いた。「“勝てばいい”に重きを置いて、気持ち的にも、いい意味で良かった。試合に入り過ぎた分、ちょっとグタったけど」と笑った。

 7月29日の西武戦以来の2桁となる11奪三振。3回まで無安打で抑えると味方打線が3回の攻撃で4点をプレゼントした。

 少しの余裕を5回に突け込まれたが、冷静だった。1死で14人目の打者・栗山に初安打となる二塁打を許した後、続く外崎にも左前打。失策も絡んで2点を失った。さらに6回2死で森への初球フォークを右翼席へソロ被弾。1点差とされたが「(感情は)ナチュラルだったかな。気持ちよりもメカニック(体の動き)が準備できていた」独自の表現で振り返った。

 5―3の8回2死三塁では、ベンチの指示で山川を申告敬遠。「本塁打をばかばか打つ人に勝負はないだろうなと。何とも思わなかった」とエキサイトしなかった。栗山と勝負し、この日最速159キロを2度計測。最終ギアを入れ“お化けフォーク”で空振り三振に斬りミッション終了。赤グラブをバチン、バチンと叩いて自身の力投に拍手した。

 チームはポストシーズン17連勝を飾った。最後の黒星は19年のファーストS第1戦で千賀が先発した楽天戦だった。連勝記録もつないだ右腕は、「2つ勝って進んでほしいです。みんなと応援します」と今日先発の東浜に託した。今日の試合で引き分けか勝ちでファーストS突破。藤本監督は「要所、要所で締めてくれた。良く投げましたよ」と冷静なエースに目を細めた。 (井上 満夫)

 ○…千賀(ソ)が11奪三振でCS通算3勝目。プレーオフ(以下PO)、CSで1試合2桁奪三振は11人、16度目。千賀は16年ファーストS(1)、19年ファイナルS(3)に続いて3度目で、松坂大輔(西)、ダルビッシュ有(日)、則本(楽)の各2度を抜く最多記録。また、CS通算79奪三振は自らのPO、CSでの通算最多奪三振記録を更新。日本シリーズでの23奪三振を合わせてポストシーズン通算102奪三振は工藤公康(西)が日本シリーズのみで記録した102奪三振に並ぶ最多記録になった。

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2022年10月9日のニュース