7点差逆転はポストシーズン史上2位のミラクル マリナーズが敵地連勝でWCS制す

[ 2022年10月9日 11:18 ]

逆転勝利でワイルドカードシリーズを制したマリナーズナイン(AP)
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 ア・リーグのワイルドカードシリーズ(WCS)、第5シード・マリナーズと第4シード・ブルージェイズの第2戦は、8日(日本時間9日)にトロントで行われ、マ軍が7点差をひっくり返し10-9の逆転勝ち。ポストシーズンの大逆転の記録は1929年のワールドシリーズ第4戦、フィラデルフィア・アスレチックスがシカゴ・カブス相手に8点差をひっくり返したものだが、それに次ぐミラクルが起きた。

 5回まではブ軍のヘルナンデスの2本の本塁打などで1-8と一方的な試合。しかし6回、それまで抑えられていた先発ガウスマンに対し反撃。3連打で無死満塁とし、2死後左腕メイザに交代させた。ワイルドピッチで三走のフランスが生還、7番サンタナ(36)が外角低めのシンカーを左中間へ3点本塁打とし、この回4点を返している。8回は5-9。先頭の3番スアレズの二塁打、4番ローリーの左前適時打で1点。そのあと2本の単打などで2死満塁のチャンス。9番クロフォード(27)がクローザーのロマノの初球真ん中スライダーを打ち返し、ふらっと上がった打球が中前に落ち、ボールを追いかけた遊撃手と中堅手が衝突。走者一掃の二塁打となり9-9の同点に追いついた。

 9回は1死後、ローリーがセンターに二塁打。2死から6番フレージャー(30)が初球ロマノの甘く入ったスライダーをライト右に決勝の二塁打とした。殊勲のフレージャーは、7点差でもあきらめなかったチームについて「JUST FIGHT(ただ戦うだけ)、それが今季のうちのブランド。1試合1試合戦うだけなんだ。今季のうちはピッチャーが支えてくれてきたけど、今日は打線が援護して勝ててとてもいい気分」と笑顔だった。マリナーズは11日(日本時間12日)からヒューストンでアストロズとの地区シリーズに臨む。

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2022年10月9日のニュース