DeNA・今永 逆球が命取り 阪神・近本への内角狙った直球が真ん中に

[ 2022年10月9日 05:14 ]

セCSファーストステージ第1戦   DeNA0―2阪神 ( 2022年10月8日    横浜 )

<D・神>5回、近本に2点適時打を浴びた今永(撮影・島崎忠彦)
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 【追球ズーム ここにFOCUS】逆球。内角を狙った球が外角に行くなど制球に苦しむ投手が投じることが多い。今季は無安打無得点試合も達成したDeNAのエース左腕・今永でさえ、試合途中に制球難を修正できなかった。これがCSの重圧だろう。

 0―0の5回1死満塁。すでに2安打されていた近本への4球目に選択したのは150キロの直球だ。狙いは内角だったが真ん中へ。たとえ球速は出ていても、そこを狙って投げたという“意思”はない。「1点も与えない強い気持ちで投げた」と今永は振り返ったが、甘いコースでもある直球を簡単に中前に運ばれ、2点を失った。

 3回1死一塁で糸原から奪った見逃し三振も、内角狙いが外角に流れた149キロの逆球。左腕は首をかしげていた。三浦監督は「今永も悪くなかった」とかばったが、短期決戦で命取りとなったのは絶対的エースが投じた逆球だった。(大木 穂高)

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2022年10月9日のニュース