オリックス　短期決戦の秘密兵器！？　20年ドラ1右腕の舜平大　あるぞCS1軍デビュー

紅白戦   紅組6－3白組　※特別ルール （ 2022年10月8日    京セラD ）

＜オリックス紅白戦＞白組先発の山下は2回を無失点に抑える（撮影・奥　調）
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　あるぞ、CS1軍デビュー！？オリックス・山下が紅白戦の白組で先発し、2回を1安打無失点に封じた。自己最速に、あと1キロに迫る154キロを計測するなど猛アピールに成功。20年ドラフト1位右腕が、短期決戦の秘密兵器になる可能性が出てきた。

　「呼ばれた以上は、もし使われるのであれば、そこ（チームの勝利）だけを意識して頑張りたいと思います」

　初回1死一、二塁にも冷静だった。T―岡田を147キロ直球系で空振り三振。続く太田は152キロ直球で遊飛に封じた。2回先頭・伏見に四球を与えたが、続く大城を150キロ直球で右飛。佐野皓も150キロ直球で二飛に退けると、最後は小田をカーブで空振り三振に仕留めた。

　2年目の今季は5月に腰痛で離脱したこともあり、ウエスタン・リーグの8試合で2勝2敗、防御率3・31だった。9月22日の同阪神戦で実戦復帰を果たしたばかり。だた、イニング数（35回1/3）を上回る42三振を奪うなど非凡なものは見せていた。

　1軍未登板で、CSでデビュー戦を飾るとなれば投手では史上初。球審を務めた水本ヘッドコーチは「本当にいい球。まだ決まっていないし、分からないけど、あの監督だからね」とニヤリ。リーグ連覇に導いた“中嶋マジック”を考えれば可能性はゼロではない。

　「腰は成長痛的なもので、身長が（1メートル89センチから）1～2センチ伸びました。ケガ前より、いい球はいっている」と山下。伸びしろ十分の大型右腕が奥の手の予感だ。（湯澤　涼）

　◇山下　舜平大（やました・しゅんぺいた）2002年（平14）7月16日生まれ、福岡県出身の20歳。福岡大大濠では甲子園出場経験なし。20年ドラフト1位でオリックス入団。1軍戦未出場。1メートル89、95キロ。右投げ右打ち。