ハーパーの特大弾でフィリーズが敵地でWCS制す プホルスは2安打も終戦

[ 2022年10月9日 14:40 ]

本塁打を放ったハーパー(AP)
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 ナ・リーグのワイルドカードシリーズ(WCS)、第6シード・フィリーズと第3シード・カージナルスの第2戦は、8日(日本時間9日)にセントルイスで行われ、フィリーズの4番ブライス・ハーパー(29)が2回にマイルズ・マイコラス(34)から先制本塁打、投げてはアーロン・ノラ(29)が7回途中まで4安打無失点の好投で2-0の連勝。今季限りで引退のアルバート・プホルス(42)は4万8千人の地元ファンの前で2安打と気を吐いたが、後続が抑えられ無念の終戦となった。

 2回先頭、ハーパーが初球真ん中に入った75・9マイルのカーブにバットを一閃、132・6メートルの特大弾が右翼スタンドに突き刺さった。5回は1死満塁のチャンスで、1番シュワバーが2番手モンゴメリーの高めカーブを右犠飛、2点目を加えている。先発のノラは直球とナックルカーブ主体に力投。6回に2番プホルスにカーブを左前打とこの試合3本目のヒットを許したが、続く3番ゴールドシュミットをカッター、4番のアレナドを直球で連続空振り三振に仕留めた。7回2死からヒットを許すと、2番手に交代している。「みんなが勝利のために、チームのために頑張った。すごくエキサイトしている」とAP通信の取材に語っている。

 プホルスは8回も3番手右腕ドミンゲスのシンカーをとらえ左前打で1死1・2塁のチャンス作ったが、再び3番4番が連続三振。ゴールドシュミットとアレナドはナ・リーグMVPの有力候補だが、このシリーズは合わせて15打数1安打、6三振とブレーキになった。

 カ軍のオリバー・マーモル監督は「ヤディエル(モリーナ)もアルバートも最後のシーズンだから、優勝という形で送り出そうと、みんな特にモチベーションがあった。残念だけど、受け止めるしかない」と力なく語った。フィリーズは11日(日本時間12日)からアトランタでブレーブスとの地区シリーズに臨む。

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