ロッテ・吉井新監督 侍投手コーチ兼任の意向 ダル&大谷育てた男は超異例の“二刀流”

[ 2022年10月9日 05:00 ]

スタッフと打ち合わせのため、ZOZOマリンを訪れたロッテ・吉井新監督(球団提供)
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 監督就任の電撃発表から一夜明け、ロッテ・吉井理人新監督(57)が8日、ZOZOマリンを訪問。今季はフロント業務の投手コーディネーターを務めながら兼任する侍ジャパンの投手コーチを来春のWBCまで務める意向を明かし「球団からも“しっかりと最後までやれ”と言われている。やろうと思っています」と語った。

 来春WBCではかつての教え子たちもメンバーに選出される可能性が高い。パドレスのダルビッシュ、チームからは佐々木朗も先発の柱として期待されるが、最大の目玉はエンゼルスの大谷。自身はその大谷も驚きそうな超異例の“二刀流”となる。新監督にとって1年目のキャンプ、オープン戦は戦力把握のためにも重要な期間。侍ジャパンは来年2月中旬には合宿がスタートし、本大会で決勝まで進めば、シーズン開幕直前の3月21日まで拘束されることになる。

 いばらの道だからこそ、早くも行動に出る。この日は球団スタッフと今後の日程を確認。「まだ見習い」と自虐的に笑うが、きょう9日に宮崎入りし、10日に現地で開幕するフェニックス・リーグでは就任4日目にして初采配を振る可能性もあり「ベンチに入ろうと思っている」と語る。来年は開幕前に長期不在の期間があるだけに「今まで投手専門だったので全体を見るのは初めて。そういうところを体験したい」と秋も一分一秒を無駄にしないつもりだ。

 「みんなに(就任)おめでとうと祝福してもらいうれしかった」と吉井監督。その表情は柔和だが、日米で121勝を積み上げた現役時代と同様、頭の中では先を見据えた緻密な準備を始めている。

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